桜にあけて

文学

 例年より一週間ほど遅かったでしょうか。
 桜が咲き始めました。

 記録的な猛暑、そして平凡な冬、そして1,000年ぶりという東北の震災と津波。
 それら自然の猛威を受けながらも、今年も桜は咲きました。

 
花は桜木、人は武士。

 桜は日本人の自然受容の象徴的存在です。
 寒い日が続いても、我慢していればやがて花は咲く、そういった忍耐をもって、私たち日本人は自然に順応することを選び、自然を克服しようとは思わなかったのですね。

 桜の季節は一年で最も華やかで浮かれ騒ぐころ合い。
 新入生歓迎コンパで毎年死人が出るほどの狂騒ぶりです。

 
春の夜は 桜にあけて しまひけり

 俳聖、松尾芭蕉もこの時期は桜に明け暮れたようです。

 私も今週末は花見に繰り出したいものです。

芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
雲英 末雄,佐藤 勝明
角川学芸出版

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