なんとなく

文学

 だるいです。

 昨日、一昨日と歩き回ったせいかもしれず、連休最終日の憂愁かもしれず。
 私は大型連休でも夏休みでも、最終日まで遊びまわることはしません。
 疲れちゃいますから。

 今日も憂色の連休最終日ですねぇ。
 家でごろごろしていても気持ちは沈むばかり。

 わが部屋に われの居ること木の枝に 魚の棲むより うらさびしけれ  
                                                                             若山牧水


 こんな厭世的な和歌が、頭を去来します。
 そうかといって気晴らしに近所を歩こうかと思っておもてに出たら、鳥が鳴いていて、

 夏の樹に ひかりのごとく 鳥ぞ啼く 呼吸(いき)あるものは 死ねよとぞ啼く  
                                                                              若山牧水


 という歌が浮かんできて、命の盛りであるべき初夏が、どこか不気味なものに思えてきて、すぐに帰ったりするのです。

 なんだか今日は悪い波に襲われているようです。

若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店

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