さる高貴なお方のご訪問

仕事

 今日の職場は朝からざわついています。

 午後、さる高貴なお方が訪問されるからです。

 そこいら中にガタイのでかいスーツ姿の皇宮警察や千葉県警、警視庁のおまわりさんがうろうろしています。
 職場内だけでなく、周辺の道路にも、ものものしい警察車両があふれています。

 何もそこまで厳重に警備しなくても良さそうなものを。

 私は地元の市長・市議会議長・文部科学省の高官らをご案内したり誘導したりする役目を仰せつかっています。

 でもじつは、みなさんこの手のことには慣れていて、さして緊張感があるわけではありません。

 この国の成り立ちを思う時、さる高貴なご一家の存在は、文化芸術の庇護者であり、古式ゆかしい儀式を守る方でもあり、いわばわが国文化の根源と言っても良い存在であり続けています。

 しかし私は、それならば、国民統合の象徴である必要は無いと思っています。

 日本国憲法の第一条では天皇の地位を、国民統合の象徴であり、その地位は国民の総意に基づく、と書かれています。

 しかし、それは嘘です。

 総意というのは、国民全員ということです。

 しかし、天皇制を廃止しようというけしからぬ輩は少なからず存在し、私もまた、現在のような皇室の在り方に疑問を持つ不逞の輩の一人です。

 天皇という称号は残しつつ、大幅にその義務を軽減させるべきであろうと思います。

 何も江戸城跡にあんな広大な住まいを設ける必要は無いし、選挙権や被選挙権、職業選択の自由、住居の自由など、いわゆる社会権を認めるべきではないでしょうか。

 今のままでは、生物学的には人間でも、社会的には人間ではない、一種の被差別民のように見受けられます。

 生まれながらに持っているはずの種々の権利が制限され、義務ばかりが多いというのでは、現代社会に生まれながら、あまりにもお気の毒です。 

 しかし、現在の皇室の在り方を、国民の8割が支持している状況にあっては、私の思いが成る日は遠いでしょう。

 人間が生まれながらに平等であるなんていうのは大嘘で、むしろ生まれた家、経済状況、家族との関係など、生まれながらに不平等なものです。

 そうであるならば、なおいっそう、平等であるよう努力すべきではないでしょうか。

 その第1歩として、皇室の在り方を大幅に変える必要があるように思えてなりません。

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