騎士団長殺し

文学

 村上春樹の最新作、「騎士団長殺し」を一週間ほどかけて読み終わりました。
 第1部と第2部、合わせて1,000ページを越える長編です。

 私はいわゆるハルキストの自覚はありませんが、彼の小説はすべて読んでいます。
 エッセイとかはほとんど読みませんが。

 今回の作品は、春樹節炸裂で、相変わらず奇妙な物語が展開します。

 しかし、「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」「鼠三部作」など、20年以上前の作品がきらきら輝いているのに比べ、「1Q84」などもそうですが、自己の作品を焼き直しているような印象を受けました。

 ビッグネームであるがゆえ、出版すれば売れるという驕りがあるのでしょうか。

 文章も以前に比べて冗長になっているように思います。

 しかし、そこは村上春樹。
 つい、読んでしまいます。

 この、つい読んでしまうという点が、巨匠の巨匠たる所以でしょうか。

 お暇があったら読んで見てください。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
村上 春樹
新潮社

 

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
村上 春樹
新潮社


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