昨日はのんびり読書などして過ごしました。
「幻夏」というミステリーを読みました。
 | 幻夏 (角川文庫) |
| 太田 愛 | |
| KADOKAWA |
２３年前の夏。
小学校６年生の尚と３年生の拓の兄弟、それに友人の６年生、亮介は忘れられない夏休みを過ごします。
それはただ楽しいと言うだけではなく、最後の楽しい夏休みでした。
どこか名作、「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせ、かつて少年だった私自身の思い出ともリンクして、ノスタルジックな思いに駆られます。
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しかし、新学期早々、尚が失踪。
川辺に尚のランドセルがあったことから、水死したものと思われます。
死体は上がらず、迷宮入り。
２３年も経って、尚の母親は興信所に尚の行方を捜してほしいと依頼します。
興信所の探偵は、今は警察官となった亮介と協力して、尚の行方を探るとともに、現在進行形の少女誘拐事件の捜査にも乗り出します。
尚が失踪した理由、拓の現在、亮介の祈りにも似た捜査、母親の思い。
それらが全てつながった時、驚愕の事実が明らかになります。
そして日本の司法制度を鋭く突く物語になっています。
文庫本で５００頁弱ですが、一気に読ませます。
難を言えば、登場人物が多くて、戸惑うことでしょうか。