特効薬

文学

 平日は目覚まし時計を6時に鳴らしますが、眠くて起きだすのが苦痛です。
 ところが土曜日の朝は、自然と5時には起きてしまいます。
 金曜日は夜更かしすることが多いのに、不思議ですね。
 
 コロナ禍の土曜日、朝風呂に入って飯を食い、新聞を読んでごろごろしているうちに昼になり、土曜日恒例のイタリア料理を食い、帰ってから昼寝する、というのが慣例になってしまいました。
 どこにも出かけられませんから、そんな風にして過ごすしかありません。
 しかも緊急事態宣言下においては、レストランでアルコールを出してくれません。
 お昼の生ビールも呑めないとあっては、楽しさも半減します。

 千葉県に緊急事態宣言が出されるの、何度目でしょうか。
 最初の宣言の時は、こりゃ大変だということで、職場ではほぼ毎日在宅勤務を強いられました。
 在宅勤務では仕事が進まず、大変な目を見ました。

 ところが頻繁に緊急事態宣言が発出されるにおよび、慣れてしまい、出勤の制限は無くなり、今は普段どおり、月曜日から金曜日まで通っています。

 慣れというのは怖ろしいものです。
 というのも、私の職場で、昨日、初めてコロナ患者が確認されました。
 名前も部署も明らかにされておらず、誰が罹患したのか私には見当もつかないことから、あまり関わりの無い部署の人なのだろうと思っています。 

 いよいよ危険が身近に迫ってきているように感じます。
 自分だけは大丈夫、なんていう甘い考えを多少は持っていました。

 しかし最近の報道、特にすでに崩壊していると感じさせる医療現場のそれを見ると、怖くて仕方なくなります。
 特効薬ができてインフルエンザくらいに落ち着くまで、この恐怖は消えないと思います。

 特効薬の開発を願ってやみません。