文学

 一昨日は首都圏にひどい雪が降りました。

 朝は曇っていたので、車で行こうかとも思いましたが、午後からみぞれの予報で、ノーマルタイヤを履いている私は、念のため電車で通勤しました。

 これが大当たり。

 首都圏としては大雪と言ってよい、積雪10センチを観測しました。
 これではノーマルタイヤでは走れません。

 路面凍結のため、昨日も電車通勤となりました。
 寒さから、疲労がひどく、帰るなり倒れるように眠ってしまいました。

 子供の頃は雪が降るとワクワクしたものですが、
 大人になると寒いばかりか、通勤に支障をきたすので、雪は大嫌いです。

 わが里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後

 天武天皇の短歌です。
 自分が住む都に大雪が降ったよ、君が住む大原の古びた里に降るのはもっと後だろう。
 というほどの意味かと思います。

 自分の里に綺麗な大雪が降ったことを自慢した、子供っぽい短歌ですが、どこか微笑ましいですね。

 天皇の歌ですから、雪かきの必要もないし、出勤もしなくて良い、高貴な人の心境を歌っており、下々の者にはあり得ないものと思います。
 それは現代人も同じこと。
 出勤を必要とするサラリーマンには羨ましい境地です。


 引退したなら、そんな気持ちになれるのでしょうか。
 是非なってみたいものです。