酒なしにして

文学

 就職して30回目の年度末に向かっています。
 年度末の忙しさは何度経験してもしんどいものです。

 忙しさと比例して、酒の量が増えています。
 今朝コレステロールの薬をもらいに内科に行ったのですが、次回(三週間後)、採血となりました。
 せめてこの3週間節酒したいと思っています。
 肝臓の数値が悪化するのは嫌ですから。
 医者からも叱られますし。

 世の中に 楽しみ多し しかれども 酒なしにして 何の楽しみ

 酒豪でならし、わずか42歳で酒のために命を落とした歌人、若山牧水の短歌です。
 気持ちは分かりますが、あまりにストレートで意地汚く、数々の秀歌が泣くというものです。

 しかし、年度末を迎えた私の心情も似たようなものです。

 これから精神科の診察に行かなければなりません。
 外は生憎の雨模様。
 こんな冷たい雨の日に精神科とは面倒くさいことこのうえないですが、大量の精神病薬を飲んでやっと正気を保っているのが私の本当。

 今の私には薬も飲まずに元気に過ごしている大勢のほうが信じられない思いです。