怪談
初めて一人暮らしを始めたのは千葉県四街道市という所でした。 実家の都内住まいから都落ちということになりましたが、職場が千葉で通勤も楽になり、何より気楽な一人住まいというのが嬉しかったことを覚えています。 そこに引っ越してから一週間後くらいでしたでしょうか。 深夜、よく意味が分からない、何か祈りのような声が聞こえました。 アパートの外に出てみましたが、誰もいません。 奇妙なことだとは思いましたが、疲れていたこともあり、ベッドにもぐり込みました。 祈りと思われる声は次第に大きくなり、ついには大勢で唱和する大音量と言うべきものにまでなりました。 たまらず身を起こすと、私が寝ているベッドの対角線上に無...