昨夜は実話を基にしたという衝撃作「あんのこと」をネットフリックスで鑑賞しました。
シャブ中で売春婦の少女、あん。
彼女は小学校すらまともに通えず、母親に命じられて12歳の頃から体を売って生活しています。
15歳の頃にヤクザからシャブを打たれ、それ以来シャブ中に。
シャブと売春と母親からの暴力だけの世界に生きていた少女を、シャブ中の自助グループを主宰している刑事が更生させるよう努めます。
そして変わっていく世界。
自助グループに参加し、夜間中学に通い、老人ホームでバイトを始めます。
真っ黒だった世界に、一条の光が照らされます。
しかし、刑事は自助グループで更生した女を、立場を利用してわいせつ行為に及ぶということを繰り返しており、自助グループで見せる慈愛に満ちた態度は偽物であったことが週刊誌にすっぱ抜かれます。
あんには、まだ手を出していません。
刑事は逮捕。
あんは再びシャブに手を出すようになり、ついにはラリったまま飛び降り自殺。
それを知った元刑事はシャブ中は普通自殺をしない、自殺よりもクスリを選ぶと静かに前置きし、彼女はクスリを止めていられていたと、何度も咆哮します。
それが元刑事の鎮魂の言葉だったのでしょうか。
いずれにしろ、救いの無い映画です。
しかし芸達者な役者たちにより、この物語の真実性は炙り出され、観る者を圧倒させます。
いやぁな、それでいて目の離せない映画に仕上がっています。