文学

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寿命

おととい、私は満43歳になりました。 私は亡くなった文学者の年齢に自分が達すると、深い感慨を覚えるという癖があります。 二十歳を迎えたときには、「肉体の悪魔」などで著名なフランスの作家、ラディゲが亡くなった年齢に達したのだと思い、おのれの二十歳の不甲斐なさを嘆きました。 24歳になった時には、樋口一葉が亡くなった年だと気付き、彼女の若い才能に嫉妬したりもしました。 26歳の時には石川啄木の死を、35歳の時には芥川龍之介の自殺を想い、感慨にふけりました。 そして43歳。 私がわが国文学史上最も敬愛する歌人である若山牧水が亡くなった年齢に達したのだと思うと、感慨もひとしおです。 彼は朝二合、昼二合、晩六合の酒を欠かさないという、有り得ないような大酒のみで、おそらくアルコール依存症であったと思われます。 それだけの酒を飲みながら、頻繁に旅に出かけ、短歌雑誌を創刊し、紀行文を物し、多くの秀歌を残しました。 死の床にあって、食い物は一切受け付けないくせに、酒だけは欠かさず、医師ももはや飲酒を止めなかったと伝えられます。 私も酒は嫌いなほうではないので、反面教師として見習わなければなりません。 つ...
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なでしこ

今日は24節季の一つ、処暑だそうで。 陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也、と暦便覧では説明しています。 要するに夏の暑さは峠を越えて、涼しくなる頃ということですが、なかなか実際にはそうもいかず、今日も猛暑が続いています。 向日葵に替わって、撫子の花が咲き始める頃でもあります。 撫子というと、その可憐な姿から、日本女性を象徴する花。 近頃では、なでしこJAPANですっかり有名になりました。 高浜虚子に、 撫子や 堤ともなく 草の原 という句があります。 西行法師は、 かき分けて 折れば露こそ こぼれけれ 淺茅にまじる 撫子の花 と詠んでいます。 いずれにしろ、暑さが残るなかにも秋の気配が感じられる詠調ですね。 か弱いながらも凛々しさを帯びた日本女性の理想を撫子にみたのもなんとなく理解できます。 でも実際のところ、そういう女性にお目にかかったことはありませんねぇ。 理想は理想、現実とは異なっているということでしょうか。 本・書籍 ブログランキングへ にほんブログ村
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暑い

昨日も今日も馬鹿馬鹿しいくらい暑いですね。 これでは外に出られません。 若いうちはともかく、40を過ぎれば知らぬ間に体力が落ちているでしょうから、熱中症になってしまう危険性が多いにあります。 そこでやむなく、エアコンの効いた室内にこもっていることになります。 外に出ないかぎり、避暑地にいるのと同じことですから。 かつてエアコンが普及していなかった頃、過酷なわが国の夏を人々はどうすごしたのでしょうね。 風鈴を吊るそうが、打ち水をしようが、怪談話を聞こうが、暑いことには変わりありませんし。 わが国だけでなく、遠く欧州でも夏は過酷だったでしょう。 イタリアの作曲家、ヴィバルディの協奏曲集「四季」でも、協奏曲第二番「夏」の曲調は暗く、重苦しげです。 ことごとく 団扇破れし 熱さ哉  いらいらと 暑しや雨の むらかわき 炎天や 蟻這い上がる 人の足 いずれも正岡子規の夏の句です。 いかにも暑そうですねぇ。 結局のところ、明治の日本人はひたすらに暑さに耐える他なかったようです。 平均寿命が短い道理ですねぇ。 自然の気候に耐えられないやつは死ね、ということでしょう。 人は多く、夏の終わりと冬の終わり...
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上陸

香港の活動家が尖閣諸島の領有を訴えて、昨日魚釣島に上陸しましたね。 なかなか過激なことをやってくれちゃいます。 驚いたのは香港の船に海上保安庁の船が接触し、強引に進路を変えさせたこと。 強制接舷という方法だそうで、初めて見ました。 解説によると、あれはわが国領海から追い出すためのものではなく、魚釣島で待ち構える30人の警察官がいる場所に上陸させるようにするためだったとか。 案の定、香港の活動家達は呆気なく御用となりました。 わが国政府は法に則って彼らを強制送還させる方針だそうですね。 現在の中国の軍事力をみると、陸軍は強大ですが、海軍は海上自衛隊よりも船の数も少なく、練度も低いため、おそらくいきなり侵略ということはないでしょう。 中国は力の信奉者。 かつての台湾危機の時も、今にも台湾に軍を送るようなことを言っておいて、米軍が原子力空母1隻を差し向けただけで、何事も無かったかのように大人しくなりました。 したがってわが国の海上自衛隊が中国海軍よりも優勢な場合は大事にはなりますまい。 しかし海軍力を急ピッチで整備している中国のこと。 5年後、10年後に彼我の軍事バランスがどうなっているかわ...
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夏季一斉休業

今日と明日の2日間、私の職場は夏季一斉休業。 この他に、7・8・9月の間で都合の良い連続する3日間、夏季休暇を取得できることになっており、私は8月25日(月)から8月27日(水)にお休みし、土日と併せて5連休として、中禅寺湖畔のホテルで短い避暑を楽しむ予定です。 中禅寺湖畔の気温を調べたら、最高気温が22度程度。 かなり涼しく、軽井沢や那須よりも気温が低いようです。 明治初期、欧米の外交官らが大挙して中禅寺湖畔で夏を過ごし、外務省は夏の間中禅寺湖畔に移動するとまで言われたそうです。 もう8月も後半に入り、夏のピークを超えたようですが、実は本当に暑いのは残暑だったりします。 お金と時間があれば、ひと夏丸々避暑地で過ごしたいものですが、安サラリーマンの私にはそんなことは夢のまた夢。 2泊3日の短い避暑といえども、財布にはかなりしんどい贅沢です。 本当は9月末の涼しくなった頃に休暇をとって、京都へでも行きたいと思っていたのですが、9月に入ると職場は夏休みモードからお仕事モードに切り替わり、月に6本も会議に出席しなければならず、会議前後には準備や後始末があるため、連続して3日休むというのはなか...
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