文学 雛祭り
今日は雛祭り、桃の節句ですね。 実家では、妹がいたため、七段飾りの豪勢なお雛様を飾っていました。 でもあれ、飾るのもしまうのも重労働なんですよねぇ。 しまうのが遅れるとその家の女の子が嫁き遅れるとかいいますね。 ま、何事も季節の行事はぱっと祝ってさっさとしまうのが良いということでしょう。 雛祭る 都はづれや 桃の月 与謝蕪村 この蕪村の句は雛祭りに主眼があるのではなく、桃の月、という春先の月に趣きがあるということでしょうねぇ。 それでも、雛祭る、という文言に、華やかさが添えられています。 都はずれの田舎でも、お雛様を飾って華やいだ雰囲気の中、月をめでようというわけで、二重におめでたいですねぇ。 草の戸も 住み替わる代ぞ 雛の家 松尾芭蕉 こちらは俳聖、芭蕉の句。 自分が住んでいた草の戸、すなわちあばら家も、旅に出て別の人が住むようになれば、お雛様を飾るような華やいだ家になるだろう、という、どことなく寂しいような、旅への執念を感じさせるような句ですね。 旅に病んで 夢は枯れ野を かけめぐる 松尾芭蕉 という、辞世を残し、あくまで旅を棲家として俳句の道に精進した芭蕉らしい句です。 一...