文学

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冷たい雨

今日はなんだか冷たい雨が降って、体がだるい一日でした。 良くないコンディションのなか、来週の会議資料作成やら、2時間の会議出席やら、かなり無理やり働いた感じです。 精神科医も、リワークでも、体調が悪い時は勇気をもって休め、と言いますが、働いている以上、体調が悪くても無理しなければならない場面はけっこう多いですね。 程度の問題で、その日の仕事の重要度と自分の体調を秤にかけて決めるということでしょうか。 仕事をする=無理をすることだと、働き始めて20年、実感します。 加齢による体力の衰えにプラスして、精神障害による衰えがあるのでなおさらなのでしょうねぇ。 40代前半でこんなに疲れやすくて、定年までもつのか心配です。   大寒や 転びて諸手 つく悲しさ 俳句の魔術師、西東三鬼の句です。 大寒にこけるとは寂しい句です。 一方、 大寒の 薔薇に異端の 香気あり  という、まさに言葉の魔術師らしい、俳句としては反則ともいうべき美しい句もあります。  明日は大寒。 この寒い冬を乗り切れば、少しは精神上の脆弱さが改善されるのでしょうか。にほんブログ村本・読書 ブログランキングへ↓の評価ボタンを押してラ...
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ひねくれ芥川賞作家

先日芥川賞受賞が決まった田中慎弥氏、素敵な会見でしたね。 仏頂面で「自分がもらって当然」という意の発言をして爆笑を誘ったかと思うと、石原都知事が最近の芥川賞受賞作を「馬鹿みたいな作品ばかり」と言ったのが気に障ったのか、「(受賞を)断って(石原氏が)倒れたら都政が混乱する。都知事閣下と都民各位のためにもらってやる」、と不機嫌そうに言い放ちました。 世間では大人げないと評判が悪いようですが、このくらいの矜持を持っていなければ、どこの組織にも属さず、筆一本(今はパソコン1台か?)で生きていくことなど叶わないでしょう。 あの会見を見て受賞作を読む気が失せた、という人もいるようですが、私は俄然、読みたくなりました。 タイトルは「共喰い」というらしいですね。 凄絶な親子の話だとか。 いずれにせよ、アクの強いひねくれ者と見えました。 私は一緒に働くのは嫌ですが、小説を読む分にはひねくれ者のほうが面白いと思います。 そう思うのは私自身がひねくれ者だからかな? 共喰い田中 慎弥集英社切れた鎖 (新潮文庫)田中 慎弥新潮社にほんブログ村本・読書 ブログランキングへ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェッ...
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尾崎紅葉祭

今日は尾崎紅葉祭だそうですね。 なんでも「金色夜叉」で貫一がお宮を足蹴にしたあの有名な場面は、1月17日だったからだそうです。 三島由紀夫の憂国忌や太宰治の桜桃忌、芥川龍之介の河童忌などに比べると、多分に商売のにおいが漂います。 ファンによって自然発生的に生まれた物というより、温泉旅館の旦那衆が客寄せのために寄り合いで決めたような感じがします。 当日は熱海の芸者が例の場面を寸劇にして演じたり、踊りを踊ったりしてお祝いするそうです。 しかし自分を裏切った女を若者が足蹴にしたことがなんで目出度いのかはよくわかりません。 熱海に人が大勢くることが目出度いんでしょうね。 尾崎紅葉と言う人、わずか35歳で亡くなってしまいましたから、長生きしたらどんな大作家になったか分かりませんが、後の自然主義文学や私小説の影響で、不当に低く評価されているような気がします。 華麗な雅俗一致の文体は、他に例をみない、ほとんど生理的快感を生むような名文ですし、巷間言われているような通俗的な作品ではないと思います。 仮にそういう面があったとしても、食っていけないような小説、もっと言えば誰も読まないような小説を書いたとこ...
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寒の内

今は寒の内。 1月6日に小寒を迎え、1月21日の大寒をピークとして、2月4日の立春までが最も寒い時期とされます。 今日もどんよりと曇って、窓の外は寒そうです。 この前の土日はセンター試験が行われましたね。 センター試験というとよく雪が降りますが、首都圏は雪を免れました。 受験生にとっても、受験準備からセンター試験当日まで大わらわで対応にあたる大学職員にとっても助かりました。 センター試験の日に雪かきは辛いですからねぇ。 しかしこの寒さの中にこそ、萌えいずる命の息吹が脈打っているのだと思うと、生きとし生ける者すべてが愛おしく感じられます。 雪ふれは 冬こもりせる 草も木も 春にしられぬ 花そさきける 「古今和歌集」に所収の紀貫之の和歌です。 雪の下で、春には見ることのできない花が咲き誇っているのだ、という想像上の歌です。 命の不思議と、人々の切ない願いとが一体となって生まれた、幻想美の和歌なんですねぇ。 私たち日本人は、こういう気持ちで春を待ったのですねぇ。 北国であれば切実に、南国であれば想像上の雪を想って、待ったのですねぇ。 わが民族ほど季節感を大切にする人々はおりますまい。 手紙は...
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誰のために若菜を?

さっきから冷たい雨に雪が混じり始めました。 寒そうですねぇ。  冬は夏よりも酒の旨さが三割増しくらいに感じられます。 酒が体を温めてくれるからでしょうか。 このブログで何度か紹介しましたが、私のお気に入りは、栗焼酎のダバダ火振りです。 ほんのり甘い、ブランデーのような香りがし、口当たりが良くて飲みやすいのです。 私はこれをロックでやります。 高いのでそうしょっちゅうは飲めませんが。 最高の焼酎だと思います。ダバダ火振(栗焼酎)900mlダバダ火振ダバダ火振ダバダ火振(栗焼酎)1800ml無手無冠無手無冠 冬の酒が旨いのは、逆にいえば冬が寒々しく、侘しい季節だからでしょう。 里人の 裾野の雪を 踏み分けて ただ我がためと 若菜つむらん 後鳥羽上皇の和歌です。 上皇は承久の乱に敗れて隠岐に流され、寂しい晩年を過ごしました。 上の和歌は、光孝天皇の、 君がため 春の野にいでて若菜つむ 我が衣手に 雪はふりつつ という御製を念頭に置いているものと思われます。 御製では君がために若菜をつむのに、上皇は、ただ我がために若菜をつむんですからねぇ。 まして雪を踏み分けてなんて、涙なしには詠めません。 ...
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