文学

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べろんちょ、O.K.

このほど韓国で、下半身を露出した男が逮捕されました。 1審は性器露出が公の場所でなされており、身体の接触がなかったという理由で、被害者への脅迫と警察官への暴行の部分だけ有罪。 2審は性器露出は、性的羞恥心と嫌悪感を起こし、善良な性的道徳観念に反する行為でわいせつに該当するとし、強制わいせつの面でも有罪と認定していたそうです。 ところが最高裁では、わいせつ罪が成立するには、性的羞恥心や嫌悪感を起こすことだけでは不足しており、相手方である被害者の性的決定の自由侵害を見るべき。人や車両の往来がひんぱんな道路で性器を露出した行為は、被害者が背を向けて目をそらすことや、周囲の助けを乞うこともできるため、わいせつとは見なさない、として無罪としてしまいました。 つまりいわゆるべろんちょおじさんは罪に問われないということです。 日本の性犯罪は痴漢やのぞきなどが多く、強姦はわずか。 逆に韓国は強姦が圧倒的に多く、痴漢やのぞきは少ないそうです。 強姦で受ける被害者の身体的、心理的ダメージを考慮すれば、パンツを脱いでみせたくらいなんでもない、ということでしょうか。 べろんちょおじさん撃退法は、まじまじと陽物...
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宗悦殺し

長崎出張からの帰り、機内で人間国宝の講釈師、一龍斎貞水の「真景累が淵」の中から、「宗悦殺し」の場をラジオで聞きました。 落語を聞こうとおもってチャンネルを代えたところ、夏のせいか、怪談をやっていたというわけです。 年老いたあんまの宗悦が、爪に火をともすようにしてためた金30両を3年前、旗本に貸します。 いつまでたっても返してもらえないので、宗悦は催促に行ったわけです。 「今はないから待て」の一点張りの旗本に、それまで旦那さまといってうやうやしい態度をとっていた宗悦が豹変するところが面白かったですねぇ。 いつまで体が動くかわからない年寄りには、金は命より大事なんだ、と啖呵を切るところなど、現在の老人にも共感を呼ぶのではないでしょうか。 結局旗本は宗悦を無礼打ちにしてしまい、宗悦は血まみれで事切れてしまいます。 それから起こる様々な怪異現象が「真景累が淵」の真骨頂ということになるのでしょうが、機内では「宗悦殺し」の場をたっぷりと演じていました わが国の話芸が発達していること、世界に例を見ないのではないでしょうか。 英国などではサイレントが盛んなようですし、喜劇やコントは世界で行われていても...
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出張の友

今回の出張の友は、ウィスキーと「若山牧水随筆集」という文庫本でした。 ウィスキーは仕事前夜の高ぶった神経を鎮め、仕事後の私に安心感を与えてくれました。 飛行機など移動の途中には「若山牧水随筆集」を読みました。 これも例によって亡父の蔵書から頂戴してきたものです。 まだ半分も読んでいませんが、前半は紀行文中心です。 明治末から大正時代にかけて、若山牧水はじつに多くの場所を旅しています。 それも草鞋に着物といういでたちで、比叡山や那智、長野など山がちなところを好んで歩いています。 そしてこの人、朝も昼も晩も、かならず酒を飲むのです。 比叡山の宿坊に泊まったときですら、大酒を喰らっています。 たぶんアルコール依存症だったんでしょうね。 そしてどういうわけかこういう人の周りには大酒のみが集まってくるらしく、大店の旦那だったのが、店から土地から飲みつくしてしまい、妻子にも捨てられて、比叡山の末寺で住職のいない寺の寺男をやっている老人の寺に宿泊し、牧水のおごりで老人と酒宴をひらく有り様など、浅ましいかぎりです。 うまきもの こころにならべ それこれと くらべ廻せど 酒にしかめや 人の世に たのしみ...
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サイレント・ネイビー

亡父の蔵書から、「昭和の遺書 55人の魂の記録」という本を読みました。 軍人、兵隊、小説家、ジャーナリスト、学生、テロリスト等じつに様々な昭和に生き、亡くなった人々の遺書を紹介したもので、興味深く読みました。 著名な人からそうでない人、自殺、病死いろいろですが、死に際の言葉というのはその人らしさが出るものですね。 その中で、昭和50年12月に病死した最後の海軍大将、井上成美の短い遺書が印象に残りました。 一.どこにも借金はなし。 二.娘は高女だけは卒業させ、できれば海軍士官に嫁がせしめたし。 これだけです。 これは亡くなる40年以上前の昭和8年に書かれたもので、当時海軍内部に過激な思想を持った若い将校が台頭し、もしものときのために書いたようです。 実際に亡くなる直前に書いた遺書は、  小生の葬儀は密葬のこと。 これに寺の住所などが書かれているだけです。 自分の思いや、人生観などは一切ありません。 これがサイレント・ネイビーというものでしょうか。 海軍士官は沈黙を守ることを美徳とする風があったようです。 それに比べると、元海軍士官だった中曽根元総理はずいぶんと饒舌ですね。  私はこうして...
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大暑

今日は大暑ですね。 一年で最も暑い頃となります。 学校がこの頃夏休みに入るのも暦と合っています。  しかし、昨日今日と、ずいぶ涼しいですねぇ。  実際の季節は暦どおりというわけにはいかないようです。   夏の月 皿の林檎の 紅を失す   高浜虚子 夏の句に月を主役に据えるのは珍しいですねぇ。 林檎の紅を凌駕する夏の月夜とはいかなるものでしょうか。 街中に住んでいるので、実感することが難しく感じます。 行水の 女にほれる 烏かな  高浜虚子 惚れているのはカラスではなくて虚子先生じゃ? 昔は庭先に盥を持ち出して行水なんかしたようですね。 私もごく幼い頃は庭先で行水をしましたが、大人の女が行水をするという習慣はすでになかったように思います。 今は行水をしたかったら、浴室で水シャワーを浴びるんでしょうね。 私はこの時期、職場から帰ると風呂に入るのが面倒で、冷水シャワーを浴びたりします。 皮膚がぴりぴりして気持ちよいものです。 今年の夏はこのまま過ごしやすいんでしょうか。 そうだといいですねぇ。 職場は近頃流行りのクール・ビズで、あんまり冷房を効かせないんですよねぇ。 昔は寒いくらい冷やしてい...
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変身あるいはメタモルフォーゼ

「変身」というと、カフカの代表作を思い出します。 ある朝目覚めると巨大な虫に変身していたザムザとその家族のシニカルな喜劇です。 先般、手塚治虫の「メタモルフォーゼ」という漫画を読む機会に恵まれました。 これは人口が増えすぎた近未来、犯罪者を動物や虫に変身させて人口抑制を図ろうという怖ろしい話です。 こちらの主人公もザムザです。 ザムザは自然公園と言っても元人間だった動物ばかりが住む場所ですが、そこの監視員をしています。 ある時ザムザは雌ライオンに変身させられた元恋人と紅茶とトーストの朝食を採っているところを発見され、重罪として虫に変身させられてしまいます。 普通虫に変身させられると2~3カ月で死亡するのですが、ザムザは旺盛に葉っぱを喰らい、一年以上も生き続けます。 そして変態が始まります。 巨大な蜂に変態した彼はにくい上司を殺害せしめ、どこへともなく去っていきます。 カフカの「変身」では、ザムザは自分の部屋から一歩も出ることなく、父親が投げつけたリンゴによってできた傷に苦しみ、ついには亡くなってしまいます。 家族はザムザの呪縛から逃れ、未来に明るい展望を持つのです。 上司を殺害して一人...
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恋重荷

蒸し暑い土曜日の午後、冷房を効かせた室内で、NHKで放送されていた能楽中継を鑑賞しました。 曲は「恋重荷(こいのおもに)」です。 菊守の山科荘司は、いい年をして、ふと見かけた高貴な若い女御に懸想してしまいます。 それを聞きつけた女御の臣下の者が山科荘司を呼び出し、目の前にある美しい錦の布で覆われた荷をかついで百回も千回も庭を廻れば、もったいなくも女御がお姿を現してくれるであろう、と告げます。 喜び勇んで荷を持ち上げようとする山科荘司。 しかし、どうしても持ち上がりません。 女御は石を入れた箱をいかにも軽そうに見えるよう錦の布で包み、持ち上げられないことで老いらくの賎しい身分の男が高貴な若い女御に恋することが虚しいことだと悟らせようとしたのです。 山科荘司は人前で恥をかかされたと憤り、ついには憤死してしまいます。 あわれに思った女御はせめては死に顔でも見てやろうとします。 そこに亡霊となった山科荘司が現われ、ひとしきり恨み言を述べつつ舞います。 しかし、霜か雪か霰か、恨みは跡を消し、これからは女御の守り神となろうと宣言し、亡霊は去って行きます。 単純なストリーリーですが、喜んで重荷を持ち...
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若山牧水 流浪する魂の歌

亡父の蔵書から、大岡信著「若山牧水 流浪する魂の歌」という評伝を読みました。 明治以降の歌人では、私は若山牧水の歌をもっとも愛吟しています。 このブログでも、過去何度も若山牧水の絶唱を紹介してきました。 しかし、今まで私は若山牧水の歌しか知りませんでした。 どのような人生をおくったのかはまるで興味がなく、ただ桁外れの大酒飲みだったらしい、ということだけ、知っていました。 九州に生まれて早稲田を出、早稲田では北原白秋と同窓で、後輩の萩原朔太郎とも親交があったこと。 人妻と五年に及ぶ不倫に苦しみ、後の奥様とはこの不倫愛が破れて間もなく若山牧水からの猛烈なアプローチによって成ったものであること。 常に金に困っていたこと。 結婚後は狂ったように乞食坊主のような格好で日本国中を旅したこと。 朝昼晩必ず酒を飲み、常に酩酊状態にあるアルコール依存症であったこと。 どれもこの評伝で知りました。 私はあまり評伝を好みません。 歌人であれ詩人であれ小説家であれ絵描きであれ、要はその作品がどのような物であるかが重要で、どんな生活をおくり、人柄はどうであったかなど、瑣末な問題だと思っているからです。 それはこ...
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などてすめろぎは

1936年の今日、安藤輝三大尉ら3人の陸軍将校が処刑されました。 言わずと知れた2.26事件の犯人です。 磯部元一等主計などに比べると、安藤大尉は部下から慕われる人格者だったようです。 磯部元一等主計は、おのれの信念を否定した昭和天皇を呪い、獄中で陛下を叱り続けていたと言います。 2.26事件の失敗の最大の理由は、昭和天皇が自分たちの過激な行動に理解を示してくれると信じたこと。 お人よしですねぇ。 クーデターをやるなら、宮城を占拠して昭和天皇を幽閉し、あくまで自分たちの傀儡とならないとみたら暗殺し、意のままに動く皇族を天皇に立てるべきであったでしょう。 2.26事件というと、三島由紀夫の「英霊の聲」を思い出します。 2.26事件で刑死した英霊、特攻に散った英霊などが代わる代わる現れて依代の声を借り、戦後の天皇に恨みの声を挙げるのです。  などてすめろぎは人となり給いし、などてすめろぎは人となり給いし、と延々と続く恨みの声は不気味な迫力をもって迫ってきます。 英霊にとって天皇はあくまでも神々の子孫でなければならず、昭和天皇の人間宣言は許しがたい暴挙だったのでしょう。 安藤大尉はクーデター...
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サラダ記念日とカラダ記念日

今日はサラダ記念日なんだそうで。 もちろん、俵万智の、 この味が いいねと君が 言ったから 七月六日はサラダ記念日 という気色悪い歌から採ったものです。 そんなこと言い出したら、毎日毎日なんかの記念日になってしまい、煩わしくて仕方ありません。 女性の厭らしさが全面に出ていて、私の好むところではありません。  今は未婚の母となって、子どもと石垣島で暮らしているとか。 どこまでも見た目どおりの気色悪い女性ですねぇ。 筒井康隆に、「カラダ記念日」というパロディーがあります。 「薬菜飯店」という短編集に所収されています。 「この刺青いいわ」 と女(スケ)が 言ったから 七月六日はカラダ記念日 サラダ記念日のまんまパクリですね。 他にも「組長を殺(や)るぞ」 だなんて カンチューハイ二本で 言ってしまっていいのヤッちゃんと 我を呼ぶとき わが情婦(イロ)の その一瞬の おののきが好き手紙には 恨みあふれて その恨み 密告(タレコミ)決めた その日の恨み食べたいでも痩せたい というコピーあり 殺したい でもつかまりたくない などなど、主にヤクザの視点から詠まれた歌が満載で笑えます。 小林薫主演で映...
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隠れキリシタン

私は外国人宣教師が去った後も密かに信仰を持ち続けた隠れキリシタンに不思議なほど惹かれます。 捕らえられれば拷問の末に死罪となるのが明白なのに、また、指導者たるべき外国人宣教師がいないのに、よく信仰を保持し続けたものだと思います。 外国人宣教師が国外に退去させられ、あるいは殺害された後、隠れキリシタンを指導したのは、バスチャンと呼ばれる日本人であったようです。 ある村でキリシタン狩りが行われ、生きたまま600人ものキリシタンが海に投げ込まれたそうですが、岸に打ち寄せる遺体をせっせと葬ったのがバスチャンだったとか。 そのバスチャンも役人に囚われ、3年半もの監獄生活の間、78回も拷問にあっているとか。 よく生きていたものです。 いよいよ首をはねられると言う時、バスチャンは四つのことを言い残しました。1、汝らは七代までは、わが子とみなすがそれ以後は救霊が難しくなる。 2、コンエソーロ(聴罪司祭)が大きな黒船に乗ってくる。毎週でもコンビサン(告白)が申される。 3、どこでもキリシタンの教えを広めることができる。 4、途中で異教徒に出会っても、こちらから道譲らぬ前に先から避けるであろう。 バスチャ...
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夏、夏、夏、

週末は梅雨の晴れ間。 梅雨の晴れ間はもう夏ですねぇ。夏、夏、夏、露西亜ざかひの黄の蕊(しべ)の 花じゃがいもの大ぶりの雨 北原白秋の和歌です。 大きな歌ですねぇ。 夏の三連発、これ、反則じゃないでしょうか。 蕊(しべ)とはおしべめしべのこと。 それが花ジャガイモの大ぶりの雨に降り注ぐというのです。 なんとも力強い、生命力に溢れた和歌ではありませんか。 やや抒情的なイメージが強い北原白秋ですが、このような生命賛歌のような歌も詠むのですねぇ。 ちょっと驚きました。 打って変わって、北原白秋らしい和歌を。病める兒は ハモニカを吹き 夜に入りぬ もろこし畑の 黄なる月の出 これはまた、異様なまでに美的で繊細な歌ですね。 病気の子どもがハーモニカを吹きながら夜の中に入っていく、そこはモロコシ畑で黄色い月が出ているというわけです。 ハーモニカ、もろこし畑、黄色い月、小道具がすべて良いですねぇ。 これは必ずしも夏の歌ではないかもしれませんが、私はあえて夏の歌だと読みたいと思います。 だってこのシチュエーションで肌寒い時期ではやれんじゃありませんか。 私も一つ、酔眼をぎらつかせて、伊達ハーモニカでも持...
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桜桃忌

今日、6月19日は太宰治の命日、桜桃忌ですね。 今も若者を中心に多くの愛読者を持つ不世出の天才作家です。 毎年この日にはお墓参りを欠かさないファンも多いと聞きます。 私も中学生の頃、文庫本で読める作品はすべて読みました。 当時は「人間失格」やら「斜陽」やらのいわゆる代表作にのめり込みましたが、今思えば、彼の精神が最も安定していた中期の短編群が小説としての完成度が高いように感じます。 太宰治が「駆け込み訴え」を口述筆記した時その場に居合わせたという編集者曰く、酒を含みながら、よどみなく一気に話し、しかも文字に起こすと完璧な文章になっていた、と言いますから、やはり天才だったのでしょうね。 ただ、彼の私生活をみると、どうしても人物としては好きになれません。 心中未遂を繰り返してそのたびに女が亡くなって自分だけが生き残ったり、妻子がありながら浮気を繰り返して不義の子をもうけたり、芥川賞欲しさに川端康成などに泣きついたり、いわゆるだらしのない人ですね。 高校、大学と古典文学や擬古典的な近代浪漫文学に魅力を感じるようになり、自然と、太宰治の作品からは離れて行きました。 でも今、自分が中年になってみ...
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梅雨はげし

今日も雨模様。 そのうえ梅雨寒。 職場は寒くて、あったか下着を着てさらに上着を着、密かに股引きを履いています。 それでも半袖シャツ一枚の人がいるから不思議です。  こんな梅雨を、激しいととらえた句があります。 梅雨はげし 百虫足殺せし 女と寝る西東三鬼 女は百足を踏みつぶしてしまったのでしょうか。 その女と寝るとは、なるほど梅雨は激しい道理です。 なんだか雨にぬれた虫の死骸や女体の臭気が匂ってくるようで、不気味ですねぇ。 梅雨富士の 黒い三角 兄死ぬか   西東三鬼 梅雨の富士を黒い三角と見立てているのが面白いですねぇ。 そして唐突に出てくる兄の死。 黒い富士に死を暗示させているのでしょうか。 一般に俳句では病は詠んでも死は詠まないように思います。 それを俳句であえてやると、不気味さが増すようです。 梅雨はなんとなく体が重く、気分が沈みますが、梅雨をこんな風に句にすることができれば、なかなか楽しい季節のような気がしてくるから不思議です。西東三鬼句集 (芸林21世紀文庫)西東 三鬼,橋本 真理芸林書房神戸・続神戸・俳愚伝 (講談社文芸文庫)西東 三鬼講談社にほんブログ村 本・書籍 ブログ...
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入梅

昨日は入梅だったそうで。 道理でこのところ大気の状態が不安定です。 うっとうしい季節ではありますが、梅雨の雨がわが国の稲作を支えてきたのは事実で、近年米食が減ってきたとはいえ、今も変わらずわが国民が最も多く食する穀物であることに変わりはありません。 梅雨の時期、梅雨寒という言葉があるくらい、思いがけず肌寒い日がありますね。 今日もけっこうひんやりしていて、上着が手放せません。 まして体重が三カ月余で10キロも落ちてしまった身であれば、寒さは耐えがたいものがあります。 先日半袖姿でスーパーに行ったら、冷凍食品売り場で遭難しそうになりました。 スーパーの冷凍食品売り場は冬山のようです。 その肌寒い感じが、どこか物寂しくも感じられ、正岡子規は、  入梅の中 人静かなり 法花堂 という句を物しています。 法花堂は奈良東大寺にあるお堂。 観光客でにぎわっている東大寺であっても、梅雨寒の時期には静かな感じがするというわけでしょうか。 梅雨といえどもわが国の豊かな四季を構成する重要な要素。 あはれもをかしも感じられませんが、この時季ならではの風情を楽しみたいと思うのです。子規句集 (岩波文庫)高浜 ...
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