文学

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老人のための残酷童話

倉橋由美子の「老人のための残酷童話」を読みました。 ブランデーでも飲むような、強烈な味わいを堪能しました。 同じ作者の手による「大人のための残酷童話」という著作集が20年以上前に出版されましたが、こちらもおすすめです。 倉橋由美子は、いわゆる女流作家らしからぬ、冷静で理知的、それでいて幻想的な作品を多く書いています。 私は石川淳の作品や小林恭二の作品と同様、倉橋由美子の作品を深く敬愛しています。 老人のための残酷童話倉橋 由美子講談社老人のための残酷童話 (講談社文庫)倉橋 由美子講談社大人のための残酷童話 (新潮文庫)倉橋 由美子新潮社
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文學界

文藝春秋社の「文學界」新人賞の締切りが今月末に迫っています。 私は10年以上も、メジャーな賞に応募していません。しかし今回は、応募してみようかと思っています。辛かったこの数年を糧にして、逆に笑える小説を書いてみようと思っています。 じつを言えば、ほぼ完成に近づいています。皆様の目に入れるようになればよいのですが。
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東京奇譚集

村上春樹の短編集「東京奇譚集」を読みました。現在活躍中の作家で、私が最も尊敬しているのは、小林恭二ですが、村上春樹の作品も、高校生の頃から愛読しています。 中でも、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は最高傑作だと思っています。村上春樹は長編が多いですが、短編も奇妙で切ない、味のある作品が多くあります。 この「東京奇譚集」もそういった作品を集めたもので、私は読み始めたら、止まらなくなりました。東京奇譚集村上 春樹新潮社東京奇譚集 (新潮文庫)村上 春樹新潮社
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狂人日記

色川武大の「狂人日記」を読みました。 色川武大は阿佐田哲也のペンネームで麻雀小説を多数書いたことで知られています。 色川武大は純文学で阿佐田哲也はエンターテイメントという分け方をされますが、同じ人物である以上、そこには共通点が見出せます。 切ないような叙情性、だと思っています。 「狂人日記」は、文字どおり幻覚などに悩まされる狂人の告白です。 迫力と切なさに満ちています。 私は幻覚は見ませんが、躁鬱病という、精神疾患に冒された者の一人として、 この作品に深い愛着を覚えずにはいられません。狂人日記 (講談社文芸文庫)佐伯 一麦講談社
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悪徳の栄え

今日は旧友が帰った後、マルキ・ド・サド侯爵の「悪徳の栄え」を読み返しました。高校生の頃初めて読んで、非常なショックを受けた作品です。今も、時折読み返します。グロテスクなほどの性的暴力シーンと、アンチキリストの哲学を延々と語るシーンが続きます。後のサド侯爵は死刑判決を受けますが、フランス革命で難を逃れます。サド侯爵はもちろん、SMの語源となった作家ですが、幻想的ともいえる暴力シーンとアンチキリストによって、悪の哲学の創始者となったとみるべきでしょう。翻訳した澁澤龍彦は、わいせつの罪で起訴されました。私は「サド裁判」という裁判記録を読みましたが、芸術が国家の理屈に敗れる、という屈辱的なものでした。悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)渋澤 龍彦河出書房新社悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)渋澤 龍彦河出書房新社
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至福千年

昨日は雨に閉じ込められて、学生時代以来何度も読み返している石川淳の小説を読みました。 昨日選んだのは、「至福千年」です。 幕末、地上の楽園を建設しようとする隠れキリシタンの暗闘を描いた伝奇小説です。べらんめえ調の文体で、哲学的な内容が展開されます。 私は、石川淳を深く尊敬しています。至福千年 (岩波文庫 緑 94-2)石川 淳岩波書店歯車・至福千年 (講談社文芸文庫)川西 政明講談社
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山田太一

昨夜、山田太一ドラマスペシャル「本当と嘘とテキーラ」を観ました。 山田太一のドラマは、「ふぞろいの林檎たち」シリーズから、ずっと観ています。 言葉をこそぎ落したようなそのセリフに、私はうっとりしました。
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能「大仏供養」

昨日はNHKで能「大仏供養」を観ました。 奈良の大仏を再建した源頼朝一行が大仏供養を盛大に執り行いますが、平家の残党、悪兵衛景清が頼朝暗殺を企み、警護の侍とチャンバラになる、という、幽玄の美を特徴とする能としては異色の、活劇的な曲です。 テレビ観劇では有難いことに字幕がつきますので、直接観劇と違って、意味がよく分かるうえ、動きが派手で、堪能しました。
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荒ぶる

私の新作集「荒ぶる」が手元に届きました。6月1日から、書店・インターネット(アマゾン)で発売されます。日本文学館発行・とびお暢宏著・1,050円です。是非ご購入のうえ、ご笑読ください。荒ぶるとびお 暢宏日本文学館
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リアル鬼ごっこ

「リアル鬼ごっこ」を読みました。 内容はともかく、ひどい文章です。 文章に品がなく、読むに耐えないものでした。 しかし、内容のおもしろさで読みきってしまいました。 かつて倉橋由美子が、うっとりするような名文家の作品は、えてして内容がつまらない、と書いていたことがありました。 私はそのことを思い出しました。
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若さとはこんな淋しい春なのか

二十五歳で夭折した自由律の俳人、住宅顕信の句です。他に、 ずぶぬれて犬ころ  夜が淋しくて誰かが笑いはじめた  かあちゃんが言えて母のない子よ  日傘の影うすく恋をしている等の名句があります。私はこの俳人を知り、衝撃を受けました。二十三歳で白血病の床につき、同時に離婚。病床で子供を育てながら句作を続けた、とのことです。生と芸術を秤にかけながら、見事に生き切りました。私も、このような覚悟を持ちたいと考えています。
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荒ぶる

私は一昨年の五月、「厄年」という小説で、日本文学館の超短編小説コンクールで佳作を取りました。そのご縁で、日本文学館から短編集を出すことになりました。 タイトルは、ずばり「荒ぶる」です。 今日、すべての原稿を日本文学館に送りました。 そうしたら、虚脱状態になって、春愁も感じ、落ちています。 明日は元上司のご母堂が亡くなられたとのことで、大網まで行かなければなりません。今夜は早めに休んで、明日に備えます。
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カラマーゾフの兄弟

光文社古典新語訳文庫から発刊されている亀山郁夫先生訳の「カラマーゾフの兄弟」全5巻を読了しました。 はるか20数年前、米川正夫訳を買って、読み始めたものの、少年の私には難しすぎ、途中で投げ出した小説です。 今回は、すんなり読めました。 圧倒的迫力をもって、私に迫ってきました。 しかし、少々翻訳文疲れをしたので、今度は久しぶりに、日本の古典、「伊勢物語」でも読み返してみようかと思っています。カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)ドストエフスキー光文社カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫光文社
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栗焼酎と「フーコーの振り子」

おはようございます。 昨夜は、大好きな栗焼酎を飲みながらエーコ先生の「フーコーの振り子」を読みました。「薔薇の名前」の作者が書いた伝奇小説です。翻訳文で、やや読みにくい点もありますが、エキサイティングな内容です。 ご一読をお勧めします。 今日は朝から雨、これから精神科に行かなければなりません。 たぶん、薬の量は変わらないでしょう。慎重な先生ですから。
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おにく姫の表紙

これが「おにく姫」の表紙です。
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