文学

スポンサーリンク
文学

春の嵐とで言いたいような、激しい雨が降っています。 春らしく、気温は高く、事務室のなかは暖房なしでも快適です。 「春の嵐」というヘルマン・ヘッセの小説がありましたね。 はるか昔、中学生の頃読んで感銘を受けた記憶があります。春の嵐―ゲルトルート (新潮文庫)高橋 健二新潮社 象徴的な意味で付けられたタイトルで、何も春の嵐をつづったものではありませんが。 地震や台風、津波などは、自然が物理的な力をもって私たちを襲ってくる怖ろしいものですが、通常、自然はその魔的とさえ言える力を隠して、眠っているかのごとくです。 若山牧水に自然を眠っているかのように詠った和歌があります。 山ねむる 山のふもとに 海ねむる かなしき春の 国を旅ゆく いかにも抒情的な、あざといくらい旨い歌ですねぇ。若山牧水歌集 (岩波文庫)伊藤 一彦岩波書店 それに比べ、ほどほどであれば怖ろしいものではなく、むしろ人間に恵みをもたらす雨は、眠っているようには見えませんね。  その時々のそれぞれの人の気分や状況を反映して、恵みの雨にも見え、涙のようにも見え、また、人を喜ばせもし、沈ませもする不思議なものです。 実家は寺であるため来...
文学

入院

一昨夜、車が突然パンクしたとこのブログで報告しました。 今日ディーラーに行き、当時の状況を話しました。 ハンドルが急に重くなり、車の自由が効かなくなってハンドルを左に切り、歩道に乗り上げてパンクした、と話したところ、営業マンの表情、にわかにかき曇り、店長を連れてきて相相談したところ、ハンドルが急に重くなるという症状からして、エンジンに不具合が生じている可能性が否定できず、メーカーから専門のメカニックを呼んで精査したい、とのこと。 それには一ヶ月以上を要するとのことで、一ヶ月車が無いのは非常に不便なので、取りあえず一ヶ月、トヨタレンタカーでヴィッツを借りることと相成りました。 レンタカー代は保険から出ますが、ネットで調べたところ長期割引で一ヶ月で10万円ちょっと。 意外に安いのですねぇ。 免許を取得してもう26年、初めて車を購入して21年になりますが、こんなことは初めてです。 快適に新車を楽しんでいただけに、長期入院は残念です。 時間はかかっても、健康を取り戻して帰ってきてほしいものです。にほんブログ村 人気ブログランキングへ
文学

少し春めいてきましたね。 陽が長くなったのは喜ばしいことです。 それにしても今年はひどい大雪が降って、首都圏の交通網は麻痺しました。 もう雪は懲り懲りです。 幼い頃、私は「まんが日本昔ばなし」が大好きでした。まんが日本昔ばなし DVD-BOX 第1集(5枚組)市原悦子,常田富士男東宝まんが日本昔ばなしDVD-BOX 第2集 (5枚組)市原悦子,常田富士男東宝まんが日本昔ばなしDVD-BOX 第3集(5枚組)市原悦子,常田富士男東宝 かの番組では、狂言と能をセットで演じるがごとく、可笑しな話とシリアスな話をセットで放送していましたね。 私が強烈な印象をもって感銘を受け、今も忘れられないのは、「雪女」。 恐ろしくも悲しく、切ない物語は幼い私に忘れがたい印象を残したのです。 それがため、しばらくは雪女が現れるのではと、恐怖に震えていたものです。 最近私のお気に入りのバンドであるSEKAI NO OWARIに、「スノー・マジック・ファンタジー」という曲があります。 雪女に材をとって製作されたものと想像しますが、これもまた、恐ろしくも切なく、幻想的な曲です。 雪山で遭難した登山者の一瞬の幻覚のよ...
文学

春雨

今日は気温が高く、雨が降っています。 すっかり春雨の風情です。 春の強い陽射しには瘴気が強く漂って、私をして沈ませますが、春雨には瘴気を消す効果があるように感じます。 春雨や ものがたりゆく 簑と傘   与謝蕪村  春雨を詠んだ句で私が最も愛好するものです。 春雨の中を、蓑を被った者と傘をさした者が楽しげに語らいながら歩く姿には、ほのぼのとした風情が感じられ、私の心も癒されます。蕪村俳句集 (岩波文庫)尾形 仂岩波書店郷愁の詩人 与謝蕪村 (岩波文庫)萩原 朔太郎岩波書店 正岡子規の、 くれなゐの 二尺のびたる 薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる という和歌のほうが、春雨を詠んだ和歌や俳句の中では有名かもしれませんね。子規歌集 (岩波文庫)土屋 文明岩波書店 どちらも、春雨を、春の足音が感じられる好意的なものととらえているように感じられます。 筒井康隆の「敵」という小説では、定年退職して独り悠々自適の生活をおくる元大学教授の日常がつづられています。敵 (新潮文庫)筒井 康隆新潮社 少し頭が弱くなってきた老学者、「春になったらみんなが来てくれるなぁ」という意味のセリフを繰り返し独りごち...
文学

雨水

今日は二十四節季の雨水。 雪が雨に変る頃。 「暦便覧」では、陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり、とされています。 今日、明日は数日前まで雪の予報でしたが、雨水と言うとおり、雪は回避されました。 誰の句でしたか、何かの俳句雑誌で見たように思いますが、 心解く 時くれといふ 雨水かな  という意味深長な句が印象に残っています。   季節の変わり目に、心がからまってしまったのでしょうか。 私はこの時季にそんな心境になることはありませんねぇ。 人それぞれ、物思いの季節は異なると言うことでしょうか? 私はそろそろ足音が聞こえてきた春が持つ強い瘴気を、今から怖れています。にほんブログ村 人文 ブログランキングへ
スポンサーリンク