文学

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月下独酌

今宵もウィスキーをやってしまいました。 医者からは節酒しろと言われているんですがねぇ。 今生を生きるのに、素面で毎日を過ごすことなど、私には正気の沙汰とは思えません。 一応、勤務時間中は素面で我慢していますが、私の精神は常に酔いを求めているかのごとくです。 私は真面目なサラリーマンですが、できればジャンキーのように、始終酒や麻薬に酔っていたいたいという欲求を捨てることができません。    花間 一壷の酒    独酌 相親しむ無し    杯を挙げて 明月を邀むかえ    影に対して 三人を成す    月既に 飲を解せず     影徒に 我が身に随う    暫く月と影を伴うて    行楽 須すべからく春に及ぶべし    我歌えば 月 徘徊し    我舞えば 影 零乱    醒時 同じく交歓し    酔後 各 分散す    永く無情の遊を結び    相期して 雲漢はるかなり 李白の「月下独酌」です。 薬のない時代においては、ただ酒だけが、意識の変容をもたらしてくれる、強烈なドラッグだったのでしょうねぇ。 私もまた、わが国における唯一の合法ドラッグである、酒をやめることができません。 精神障害...
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しずかちゃんの入浴

ここ10年ばかり、児童ポルノに対する規制は厳しくなるばかり。 ロリコンの皆さまには、さぞかし肩身の狭い思いをしておられるでしょう。 SMにしろ同性愛にしろ、大人同士が合意の基に行うプレイであれば、大抵のことは許されます。 しかし年端のゆかぬ幼女を食い物にするのは許されないことですから、規制強化は当然でしょう。 私が疑問に思っていることは、18歳未満が児童ポルノの対象とされていること。 16歳になれば民法上女性は結婚できるはずだったと記憶しています。 16歳の少女が合意の基に20歳の男と関係を持ったら、20歳の男は逮捕されてしまうというのはなんとなく解せません。 線引きが難しいところですねぇ。 最近、漫画家などが、表現の自由の観点から、児童ポルノの過度な規制に異を唱えているようです。 そこで話題になるのが、「ドラえもん」のしずかちゃんが入浴しているシーンは規制の対象になるのか、ということ。 漫画やアニメなど、実際の幼女や少女が被害にあっているわけではない場合、大目に見るのが大岡裁きというものではないでしょうか。 現実には幼女や少女を快楽のために殺害してしまう残忍な事件が起きており、それに...
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物語作者

おっさんになると、誰もが夢や希望を失い、日々の生活に追われるようになります。 私もまた、若い頃抱いていた夢や希望や野望を忘れ、日々の雑事にかまけて時を過ごしています。 これが年をとるということなんでしょうね。 私は若い頃、物語作者でありたいと願っていました。 それは小説でも漫画でも映画でもなんでも構わなかったのですが、1人で、簡単に出来る物語制作は、小説しかあるまいと思い、徒然なるままに、下らぬ駄文を書き連ね、出版社に送ったところ、出版してみましょうということで、わずか2冊の短編集を世に問うことになりました。 中身がまずかったのか、世間が私に追いついていなかったのか、自信をもって送り出した短編集は、いずれも世間から支持されることはありませんでした。 それは別に構わないのです。 私が求めていたのは、私の美学に従った、嘘くさくて美しい、ハリボテの城を作ること。 私が無念に思うのは、私が切望したハリボテの城を作ることに成功したことが無いことです。 いかにも嘘くさい物語を紡いできたのは確かですが、それらはいずれも志の低い、小さな物語に過ぎませんでした。 今さら物語作者として世に出ようとは思いま...
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今から思えば

今から思えば、あなたがワーグナーの、シンフォニーを聴きはじめたのが、二人の別れていく、印になった。 さだまさしの「シンフォニー」に見られるフレーズです。 それこそ、今から思えば腹に落ちる歌詞であると言わざるを得ません。 男がシンフォニー、わけてもワーグナーのシンフォニーを愛好し始めたなら、もはや男女の関係は切れる他ないでしょう。 ワーグナーの音楽がどれほど男を魅了し、この世ならぬ世界に導くかは、あまりにも明白です。 ナチがワーグナーの音楽を常に宣伝に使ったことは歴史的事実で、第二次世界大戦の敵であった米軍でさえ、ベトナム戦争の際には、兵士の士気高揚にワーグナーの音楽を多用しました。 映画史上最高の戦争映画である「プラトーン」においては、歴戦の勇士である兵士が、基地で、一夜、酒とマリファナに溺れる場面があります。 明日をも知れぬ身であればこそ、酒やマリファナに溺れる気持ちも分かりますが、それを国家が出来ようはずもないので、せめてワーグナーの音楽で兵士の気分を盛り上げたというわけでしょうか。 はるか昔、23年も前のことで、もはや時効でしょうから、あえて告白しますと、私は一度だけ、酒とマリフ...
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謎のカスパール・ハウザー

70年代から80年代にかけて、渋澤龍彦とともにアンダーグランドの文化人として名を馳せた人に、種村季弘という独文学者がいます。 渋澤龍彦はSMのSのほうの創始者、サド侯爵の「悪徳の栄え」などを翻訳紹介したことで有名であり、また、正体不明の作家、沼正三の問題作「家畜人ヤプー」の作者ではないかという疑惑を持たれました。 この人は生涯在野のフランス文学者兼小説家として過ごし、大学などに宮仕えすることはありませんでした。悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)渋澤 龍彦河出書房新社悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)渋澤 龍彦河出書房新社家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)沼 正三幻冬舎家畜人ヤプー〈第2巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)沼 正三幻冬舎家畜人ヤプー〈第3巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)沼 正三幻冬舎家畜人ヤプー〈第4巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)沼 正三幻冬舎家畜人ヤプー〈第5巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)沼 正三幻冬舎家畜人ヤプー 1 (バーズコミックス)沼 正三,江川 達也幻冬舎家畜人ヤプー 2 (バーズコミックス)沼 正三,江川 達也幻冬舎家畜人ヤプー(3) (バーズコミックス)沼 ...
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