映画 悪意
午後はサスペンスと呼ぶには重過ぎる人間ドラマ、「少年は残酷な弓を射る」を鑑賞しました。 まぁ、残酷な事件を扱ってはいますが、文芸作品でしょうねぇ。 元来文学作品や舞台芸術では、様ざまに悪が描かれてきました。 わが国の歌舞伎なんかは、悪を描くために存在しているようなもので、その当時の人々の美意識が感じられ、おそらく悪を描くことに関しては世界一の様式なんじゃないかと思います。 そこらへんの事情は、小林恭二の「悪への招待状」に詳しく書かれています。悪への招待状 ―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)小林 恭二集英社 で、この映画、赤ん坊の頃から母親だけに反抗的態度を取り続ける息子と母親の関係性を軸に、父親や妹をからめた家族のドラマになっています。 幼い頃絵本で「ロビン・フッド」を観て弓に憧れるようになり、まずは吸着ゴムが付いた玩具の弓矢を与えられ、広い自宅の庭で日夜練習に励みます。 中学生になって本物の弓矢を父親にプレゼントされ、さらに16才になる頃には最新式の弓矢をもらいます。 16才で少年は弓矢を使って母校で無差別大量殺人事件を起こすのですが、これがまた戦慄すべき美少年ですねぇ。 ...