映画 友引忌 韓国ホラーです。かなり王道をいく幽霊映画です。幽霊を演じる女優が、美しくも恐ろしい。生きているときの若々しい生命力に満ちた美しさと、幽霊に変じた後の不気味な美しさとの落差が見事です。 この女優の演技を観るだけでも、価値ある一品です。 「箪笥」のような名作というわけにはいきませんが。友引忌 アン・ビョンギ,ウォン・ジョンフン松竹 2010.03.28 映画
映画 山形スクリーム DVDで「山形スクリーム」を観ました。じつに馬鹿馬鹿しい、ホラーコメディです。 先祖が平家の落武者を虐殺し、その祟りを恐れて代々祠を守って怨霊を封じ込めてきた山形の寒村で、観光開発のために祠を破壊したことから怨霊が蘇り、村人や東京から観光に来ていた女子高生を襲う話です。 ストーリーはホラー、作りはコメディです。「スクリーム」シリーズや「マーズアタック」、「八墓村」、「ゾンビ」など、多くの映画作品のパロディの要素を取り込みながら、竹中直人らしい、ハイテンションのおバカ映画に仕上がっています。 全体として笑えるし、俳優陣も豪華で、よくもここまでやったなあ、という感じです。 それにしても、山形の人がこれを観たら、複雑な心境になるでしょうね。山形スクリーム(2枚組) 竹中直人,成海璃子,沢村一樹,AKIRA,マイコ東宝 2010.03.22 映画
映画 フィリップ、きみを愛してる 昨日、近所のシネコンで「フィリップ、きみを愛してる」を観てきました。 同性愛の天才詐欺師が刑務所で知り合った美青年と恋に落ち、出所後もその愛を失いたくないために詐欺と逮捕、それに脱獄を繰り返す物語です。 作りはコメディ風のエンターテイメントですが、そこには詐欺を働き、嘘をつかずにはいられない主人公の悲しみと、恋しか知らない美青年の悲哀が感じられ、奥の深い映画でもあります。 また、この話は実話だというから驚きです。 時の州政府は困り果て、政治的判断で詐欺事件では異例の終身刑を言い渡し、今も獄に繋がれているそうです。まさに事実は小説より奇なり、を地でいっています。 同性愛者の恋愛を描いた物語というのは、生殖という人間の本能には基づかない故の、純粋さが浮き出てくるもので、物語作者にとっては、扱いやすい題材であるようです。 私はそれ故に同性愛の映画や文学を好んで鑑賞しますが、この映画で美青年を演じたユアン・マクレガーの演技があまりに真に迫っていたため、その気の無い私にとっては、ちょっと気味悪く感じました。いかにもなオネエではなく、自然なオカマぶりが、本物にしか見えなかったのです。大した役者根性... 2010.03.22 映画
映画 韓国ホラー 初めて韓国のホラー映画を観ました。 「箪笥」です。 久しぶりの、格調高い名作でした。 美少女姉妹と継母との葛藤を、美しい映像と音楽で描き出した悲劇です。 ホラーファンならずとも、映画ファンなら必ず観るべきです。 物語は、大別して二つしかない、というのが私の持論です。すなわち、恋の話と怖い話です。「箪笥」は、怖いというより切なく、美しい悲劇の名作です。 堪能しました。箪笥 イム・スジョン,ムン・グニョン,ヨム・ジョンア,キム・ガプスアミューズソフトエンタテインメント↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! 2010.03.14 映画
映画 ハサミ男 リワークは水曜日が半どんなので、駅前でチャーシューメンを食い、床屋により、例によってDVDを借りました。 タイトルは「ハサミ男」です。美少女の首にハサミをつきたてる方法の連続殺人がおき、その模倣犯らしき事件も起きます。ハサミ男の複雑な過去と精神状態、模倣犯がハサミ男を崇拝する点、警察の腐敗。 様々な要因が複雑に絡み合って、もの悲しい音楽とハサミの金属音が不気味さを盛り上げます。雰囲気といい、ストーリー展開といい、ホラー・ミステリーとしては素晴らしい出来で、久しぶりに堪能しました。ハサミ男 池田敏春,殊能将之,香川まさひと東宝ハサミ男 (講談社文庫)殊能 将之講談社 2010.03.10 映画
映画 サムライゾンビ 昨日、まことに馬鹿馬鹿しいDVDを観ました。その名も「サムライゾンビ」です。 落武者が蘇って殺戮と首狩を繰り返す話で、一応怪談話めいた落ちもありますが、ホラー映画全体に捧げるオマージュもしくはコメディと考えればいいでしょう。 正直、残虐シーンですら笑えます。警官が右手と首を同時に切断され、空中高く飛び上がった首と右手が敬礼のポーズをとるシーンなど、なかなか秀逸です。 これは「悪魔の毒毒モンスター」や「ジェイソンニューヨークに行く」などと並ぶ、ホラーコメディの金字塔というべきかもしれません。鎧 サムライゾンビ 北村龍平ポニーキャニオン 2010.03.08 映画
映画 100年後 昨日は雨に閉じ込められて、なんとなく憂鬱な土曜日でした。 DVDで、「100年後」を観ました。 パッケージが、「28日後」・「28週後」とそっくりだったので、てっきりその続編かと思ったら、全く違っていました。 「28日後」と「28週後」は、秘かにイギリスが開発していた人間を極度に凶暴にするウィルスが漏洩してしまい、多くの感染者がゾンビのように破壊活動を行い、イギリス全土がパニックに陥る、という作品で、アメリカ映画のような明るさがなく、陰惨な感じがホラーファンにはたまらない名作でした。タイトルは、それぞれウィルスが漏洩してからの期間を示したものです。 「100年後」は、100年前の炭鉱事故で死んだ子供たちが、炭鉱の社長一族を呪い殺す話で、単純な幽霊話なのですが、深い森のなかを彷徨う子供たちが不気味で、雰囲気たっぷりでした。残虐シーンがほとんどないのも、好感が持てます。事故死したのが子供ばかりというのも、体が小さいために坑道が狭くても済み、労働力が安い、という悲惨な理由であるため、よけいに社長の非人間性が疑われます。殺される子孫の男もひどい奴で、ちょっとこてこてな感じもあります。ストーリー... 2010.02.28 映画
映画 ヒルズ・ハブ・アイズ ホラーの範疇に入るんでしょうねえ。 昨日、DVDで「ヒルズ・ハブ・アイズ」と「ヒルズ・ハブ・アイズ2」を観ました。 ニューメキシコ州の広大な砂漠、そこはかつて、米軍の核実験場でした。炭鉱街であったその場所で、炭鉱夫が核実験に反対しているなか、実験を強行したため、多くの犠牲者が出ます。生き残った者は、見るも無残な奇形となってしまいます。しかし、米国政府はこれを隠蔽します。 結果、存在しないことになった核被害者は、車で通りかかる人間を襲っては、食料にする、異形の化け物へと変じてしまいます。 第1作では、キャンピングカーで旅行中の家族が、第2作では軍事訓練中の小部隊が、その犠牲となります。 被爆して食人族となった人々の姿があまりにグロテスクです。私は、母が長崎で被爆した被爆2世ですので、よけい腹立たしく感じました。 しかし、見せる力はなかなかのものです。 しかしそろそろ、ホラーばかり観るのも飽きてきました。ヒルズ・ハブ・アイズ キャスリーン・クインラン,アーロン・スタンフォード,エミりー・デ・レイヴァンアミューズソフトエンタテインメントヒルズ・ハブ・アイズ2 ジェイコブ・バルガス,マイケル... 2010.01.23 映画
映画 ホステル タランティーノのホラー「ホステル」と「ホステル2」をDVDで一気に観ました。 さすがにタランティーノ、ホラーといえども格調高く、しかも面白い。文句なしです。 スロバキアのある町では、ホステルに宿泊したバックパッカーを誘拐し、大金をとって快楽殺人をさせる施設があります。そのホステルに宿泊した若者たちの恐怖と悲劇を描いています。 第1作では、そのシステムが描かれず、誘拐され、サイコ・キラーの餌食になる若者たちの視点からのみ物語が進行するため、わけも分からない恐怖を感じます。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、「レック」、「クラーバーフィールド」を彷彿とさせます。これは怖がりたい人向けです。 第2作は、被害者・快楽殺人者・快楽殺人を提供する組織の3者の視点から描かれ、第1作ではほのめかされるだけだった全容が明らかになります。第2作では、恐怖や人間の獣性だけでなく、利益のためにシステマティックに組織を運営する関係者の冷酷さや金銭欲への怖ろしい執着が描かれ、第1作以上に人間性というものが深く描かれている、と感じました。映像も美しく、随所に流れるスロバキア民謡や壮大なシンフォニーが効果的でした。... 2010.01.18 映画
映画 フレイルティー 妄執 夜、暗い部屋でホラー映画やサスペンス映画を観る。飲食や散歩と並んで、私にとって至上のひと時です。 昨夜は「フレイルティー 妄執」を観ました。 正直、あまり期待していなかったのですが、意外にも佳作でした。 神の啓示をうけて、悪魔を滅ぼすことになった父親と、二人の男の子の話です。父親は人間の皮をかぶった悪魔を神から教えられ、次々と殺していきます。それも二人の子供に手伝わせて。 兄はそれを単なる殺人と見、弟は父親をヒーローとして崇めます。 そこから一家の悲劇が始まります。 殺人劇に、ホラー的要素を組み合わせた作品で、今まであまり作られなかった種類の作品です。 星4つ、というところでしょうか。フレイルティー -妄執-スペシャル・コメンタリー・エディション ビル・パクストンパラマウント ジャパン 2010.01.16 映画
映画 精神病院 私は個人の精神科クリニックに通っています。入院施設のあるおおきな精神病院には行ったこともありませんし、もちろん入院したこともありません。 しかし、入院経験のある知人は何人かいます。たいていの人は、二度と入院したくない、と言いますね。ひどい扱いを受けることもあるようです。 DVDで「ゾンビ・ホスピタル」という映画を観ました。 新薬を開発しようと人体実験を続けるマッドサイエンティストの院長のもと運営される精神病院に、自殺未遂のため措置入院させられた妹を救おうと、兄が精神病患者を装い、入院しますが、人体実験でゾンビ化した患者たちに追い掛け回される、という荒唐無稽な馬鹿馬鹿しい話です。 映画はつまらないものでしたが、この映画で描かれる精神病患者たちがゾンビ化する前の描き方に不満を持ちました。誰もが凶暴で、暴力で押さえ込まなければ制御できないかのような描き方だったからです。健常者と同じように、あらゆる精神病患者が多様です。 この映画は偏見に満ちています。 その点、同じ精神病院を舞台にした映画でも、ジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で」は名作でした。ゾンビ・ホスピタル ジェシー・メトカー... 2010.01.14 映画
映画 1408号室 DVDで「1408号室」を観ました。 スティーブン・キングのホラー小説を映画化したものです。 NYのドルフィンホテル1408号室は、過去56人もの宿泊客やホテルマンが変死した、といういわく付きの部屋で、そこにホラー作家が取材のため、支配人が他の部屋に宿泊するよう強く勧めたにも関わらず、同室にチェックインします。そこから悪夢のような出来事が起きる、という話です。 ホラーでも、こういう条件で化け物が出る、とか、過去にこういう忌まわしい出来事があり、その後変事が続いている、という、ルールというか決まりみたいなものがないと、あまり怖くないものです。ジャンルがジャンルだけに、ルールがないと何でもありになってしまい、滑稽にさえ見えてしまいます。 この映画もそういう作品です。 キング原作のホラー映画では「シャイニング」が出色の出来ですね。 ホラーではありませんが、「スタンド・バイ・ミー」は思春期の少年のほろ苦い経験を描いていて感動しました。 いずれにせよ、キングの小説を映画化するには、相当の覚悟が必要なようです。1408号室 ジョン・キューザック,サミュエル・L・ジャクソン東宝シャイニング 特別版 ... 2010.01.13 映画
映画 SAW DVDで「SAW」シリーズ5作を全て観ました。6は今年3月に発売される、とのことです。 一見、ホラーかと見まがうようなパッケージですが、内容はサイコ・スリラーです。 通称ジクソウという名の犯人が繰り広げる、連続殺人を描いています。ジクソウは末期がんに侵された余命いくばくもない老人で、生きていることに感謝しない者を激しく憎んでいます。 そして、道徳的で無い者や命を粗末にする者に巧妙な罠を仕掛けます。 極めて困難な課題を短い期限で与え、それをこなさなければ死んでしまうように仕組むのです。黙って死を待つか、あえて困難な課題、それも自らの体を激しく傷つけなければ達成不可能な課題にチャレンジして、わずかな生存の可能性に賭けるか、どちらかしかありません。 「選ぶのはお前だ。決断しろ」というのが、決めゼリフになっています。 そんな極限状況のなかで、被害者は人間の本性をむき出しにしていく、その過程が、怖ろしいのです。 ジクソウは、決して直接手を下すことはありません。 被害者自らの行動の結果、死がもたらされるのです。 「羊たちの沈黙」シリーズを彷彿とさせる、非常に上質で、怖ろしく、人間の獣性というものを... 2010.01.11 映画
映画 メイ DVDで「メイ」を観ました。 少女の頃斜視で、母親に眼帯をつけられて育った内気なメイは、人形だけが友達でした。 成長し、動物病院に勤めるようになったメイは初めて恋に落ちます。しかし不器用な彼女の恋は、うまくいきません。同性の友達ができますが、こちらはレズビアンでした。猫を飼いますが、なつきません。孤独に耐えられなくなったメイは、ついに友達を「創造」しようとします。 悲しくも美しく、残酷な物語です。 ちょっと「フランケンシュタイン」を思い起こさせます。MAY メイ ラッキー・マッキーアートポート 2010.01.05 映画
映画 ホラー初め 昨日はホラー初め。 DVDで「デッドサイレンス」を観ました。 欧米のホラーには珍しく、恨みをのこして死んだ女の幽霊が活躍する話。 衝撃のラスト。久しぶりにに本当に怖い映画でした。映像も美しく、ホラーはこうでなければいけない、と思いました。デッド・サイレンス ライアン・クワンテン,アンバー・ヴァレッタ,ドニー・ウォルバーグ,ボブ・ガントンジェネオン エンタテインメント 2010.01.05 映画