2014-03-19

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文学

黒王妃

久方ぶりに長編小説を読みました。 中世ヨーロッパを舞台にした作品を多く手掛ける佐藤賢一の快作、「黒王妃」です。黒王妃佐藤 賢一講談社 夫の死以来、黒い服しか着なくなった王妃、カトリーヌ・ド・メディシスを主人公に、カソリックとプロテスタントが激しく対立し、時には内乱にまでなる16世紀を舞台に、主人公と夫との愛、夫の愛人との暗闘が描かれ、さらに夫亡き後、少年の息子が即位してからは政治の実権を握って暗躍するさまが、スリリングに描かれています。 わが国で言えばちょうど戦国時代にあたる時代で、ヨーロッパでは様々な王国、公国が乱立し、さらにプロテスタントとカソリックの争いがからんでとんでもないことになっちゃっています。 いずこの国も領土や資源欲しさにもっともらしい理由をつけて殺し合いを演じた時代があるのですねぇ。 カトリーヌ・ド・メディシスといえば、サン・バルテルミの虐殺が知られています。 フランスで、カソリックがプロテスタントを大量虐殺した事件ですが、それも彼女が主導したと言われています。 もっとも、黒王妃は長いこと両者が平和裏に共存する社会を目指す宥和政策を採ってきました。 その王妃がプロテス...
社会・政治

簒奪

ついにロシアのプーチン大統領がクリミア自治共和国のロシア併合を宣言しましたね。 100年前なら戦争になっていたでしょう。 大事件ですから。 しかしEUも米国もわが国も、今のところぬるい経済制裁しか予定していないようです。 それというのも、ロシアは経済的・軍事的・政治的に巨大な国家。 制裁がブーメランのように自国に返ってくることを怖れているようです。 もう一つは、クリミアの人々が国民投票でロシアへの併合を望んだことが理由でしょう。 米国もEUもわが国もこの国民投票自体を国際法違反として認めない、と言っていますが、簡単にこれに介入はできないでしょう。 もっとも、武装したロシア兵がごろごろしている中での国民投票ですから、出来レースの感が否めません。 いずれにしろ、力を背景にした他国領土の簒奪ということに変りは無いわけで、これを許していたら国際社会は滅茶苦茶になってしまいます。 頭が痛いのは、イラクやアフガニスタンと違って、相手があまりに巨大な力を持つロシアということです。 これからどうなっちゃうんでしょうねぇ。にほんブログ村 政治 ブログランキングへ
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