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始皇帝と大兵馬俑

昨日は休暇をとりました。 始皇帝と大兵馬俑を観にいくためです。 この展覧会、ひどく混雑しているとかで、わざわざ平日に休暇をとって行ったのです。 高速をとばすこと約40分。 上野公園地下駐車場に車をとめ、まずは腹ごしらえ。 イカ墨スパゲティとサラダとスープのセットで昼食としました。 いざ、東京国立博物館へ。 上野公園、ずいぶん外国人観光客が増えました。 行って見ると、けっこう込んでいましたねぇ。 それでも人の頭しか見えないというほどではありません。 実際に見てみると、軽装備の歩兵、重装備の歩兵、騎兵、将軍などの人々が、それぞれ顔や体格が異なっており、しかも精巧にできています。 できた当時は彩色されていたそうで、ずいぶん壮観だったことでしょう。 最高権力者は兵馬俑に、永遠の皇帝であることを託したのでしょうねぇ。 さすがに大陸の権力者はスケールが違います。 展示を見終えて喫煙所で一服つけると、紅梅が目に入りました。  もう春なんですねぇ。 その後、もう人ごみはいやなので、ガラガラの東洋館を見物しました。 変に若くてイケメンのガンダーラ美術の仏像などを興味深く眺めました。 ちょっと疲れたので、...
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そして浮世は続く

今日は千葉市美術館に出かけました。 初期浮世絵展ー版の力・筆の力を観るためです。  大英博物館やホノルル博物館から借りてきた里帰り作品も多いということで、見逃してはいつ観られるかわからない作品も多いそうなので。 日本美術の展覧会の多くがそうであるように、今回も着物を着ていくと2割引ということで、当然着物で出かけました。 先週の日曜日、NHKの日曜美術館のアートシーンで紹介されていたため、混んでいるかなと思ったら、ガラガラでした。 これが都内の美術館だったら押すな押すなの大盛況でしょうに。 千葉市美術館はなかなか面白い企画を立てて頑張っていますが、立地の悪さはいかんともしがたいようです。 今回の展覧会は、浮世絵の祖、菱川師宣を始め、浮世絵草創期の作品が多数展示されていて、たいそう見応えのあるものでした。 定番の遊女の絵や役者絵はもちろんですが、花見や夕涼みなど、庶民の生活を描いたものも多く、それらからは江戸庶民が楽天的に人生を楽しんでいた様子がうかがわれ、微笑ましくもありました。 浮世絵は基本的に人生を楽しいものと捉えるポジティブなものです。 そこには小難しい理屈を抜きにした、人生を楽し...
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肉筆浮世絵展

今日は風も無く、穏やかに晴れました。 そこで上野の森美術館に出かけました。 お目当ては、肉筆浮世絵展です。 京葉道路から首都高をとばすこと40分。 不忍池地下駐車場に到着。 腹が減っては戦が出来ぬとばかり、まずは牛タン定食で昼食。 腹がくちくなったところで、おっとりと上野公園に突入。 着物で行くと200円割り引いてくれるとのことで、着物に角袖コートで出かけました。 男女とも、結構着物姿の人を多く見かけました。 和装文化復活の鍵は、着物で割引、にあるのかもしれません。  浮世絵というと版画のイメージですが、今日の展覧会は肉筆のものばかり。 それだけに、色彩がじつに鮮やかです。 美人画や遊女の絵を中心に、江戸庶民の暮らしぶりを描いたものなど様々で、圧倒されました。 ただ、明日で終りということで、ひどく混雑していて、それでも観ずに帰れるものかと、あるいは背伸びし、あるいは人をかき分けて絵画の前に出たりするうち、すっかり疲れてしまいました。 上野公園内のスターバックスで珈琲を飲んで疲れを癒し、上野公園や不忍池などをしばし散策。  それにしてもここ数年で都内は外国人観光客が増えました。 上野や浅...
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うらめしや~ 冥途のみやげ

猛暑の日曜日、幽霊画を多く集めた夏らしい展示を観に、東京藝術大学美術館に出かけました。 お目当ては、「うらめしや 冥途のみやげ」展です。 千葉市の自宅から上野までは約40キロありますが、道が空いていて、上野公園地下駐車場まで40分ほどで到着。 まずは洋食の老舗、黒船亭で昼をしたためてから、歩いて美術館を目指しました。 およそ800メートルほどですが、炎天下の熱行で、えらく遠く感じました。 企画展示の入り口は、まるでお化け屋敷のように暗く、おどろおどろしい雰囲気を醸し出していました。 幽霊画というのは大きく二つに系統が分かれるようで、ほとんど美人画のように美しいものと、おそろしく薄気味悪くてグロテスクな絵が展示されていました。 ほとんどがガリガリに痩せてお歯黒をつけた女の絵ですが、円山応挙の幽霊は、頬がふっくらして少女のようであり、恐怖を駆り立てる類のものではありません。 それにしても、怪談話や幽霊画でぞっとし、ヒヤッとして涼しくなるなんて、ずいぶん悠長な話ですね。 むしろ悪い汗をかいてよけい不愉快になるのではないかと思いますが。 今は冷房がありますから、怪談だの風鈴だの打ち水だの、ほと...
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スサノヲ展

昨日は千葉県佐倉市の川村記念美術館に出かけました。 「スサノヲの到来」展を観るためです。 穏やかに晴れて暖かく、まずはきれいに整備された庭の菜の花がお出迎え。 千葉市出身の同居人によれば、菜の花は千葉県の県花だそうです。  しぶいですねぇ。 さらには意味不明のオブジェが。 美術館らしいといえばらしいように感じます。 展覧会は、まずは土偶から始まり、一瞬、美術館ではなく博物館に来たような錯覚に襲われます。 その後、古代から現代までのスサノヲをモチーフにした作品群がこれでもかと並んでいました。 スサノオノミコトといえば、言わずと知れた天照大神の弟神で、八岐大蛇を退治した話が有名ですね。 また、荒ぶる神として、様々な不行状があり、神々から嫌われたダーク・ヒーローとしても知られます。 それら神話に描かれたスサノヲのイメージは、いかにも猛々しいもの。 しかし、自分を追放した姉神を恋うたり、弱弱しい面も併せ持っており、なかなかに興味深いものでした。 ただ、美術鑑賞をしているという気分になれず、神話から古代のお勉強をしにきたような気分になったことは、やや残念です。 予断ですが、別棟にあるイタリアンの...
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平山郁夫展

今日は珍しく千葉県立美術館に出かけました。 ここは箱物は立派ですが、何しろ予算が涙金ほどのため、通常、県内の中高生や美術サークルの人々の貸し会場みたいになっています。 ここで学芸員をやっている友人がおり、彼から聞いた年間予算では、とても大規模な企画展示など出来ようはずもありません。 それに比べ、千葉市美術館は、どういうからくりか、小規模ながら興味深い企画展示をたびたび行っているため、よく出かけます。 貧乏な千葉県立美術館が、なんと平山郁夫展を開催したというのですから、さしてかの画家に興味がない私としても、出向かざるを得なかったというしだい。 平山郁夫というと、なんとなく茶色っぽい、砂漠を行くシルクロードの絵画を思い浮かべますが、多くの画業の間には、様々な作品を残しています。 シルクロードの絵もそうですが、仏画、日本の風景画、人物画、果ては抽象画まで。 中でも私は、飛天という作品に心惹かれました。 飛天です。 飛天とは、如来の周りを飛び回って仏を礼賛する、一種の天使です。 古くは翼が描かれていたという説がありますが、今見られる仏教美術の飛天には翼はなく、ただひらひらと飛んでいます。 そし...
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雪月花

今日は日本橋の三井記念美術館に出かけました。 雪と月と花展を観るためです。  まずは車を日本橋三越の駐車場に停めました。 三越で3,000円以上買い物をすると90分無料になるうえ、超過しても30分200円とお得です。 お昼に着いたので、三越の中華屋で海鮮塩ラーメンを食しました。 二人で食べて、もう3,000円を超えました。 海鮮出汁の効いた上品な味わいで、絶品でした。 その後呉服売り場を冷やかしました。 呉服専門店を除けば、おそらく首都圏で一番広い売り場面積を誇っているものと思われます。 さすがは越後屋呉服店を前身とするだけあります。 その後、美術館へ。 雪と月と花といえば、本朝の美意識の三本柱とでも言うべき存在で、私はしばしうっとり。 三井家所蔵の名品が並んでいましたが、なんといっても円山応挙の筆になる国宝、雪松図に止めを刺すでしょう。 円山応挙といえば幽霊画が有名ですが、こちらも張り詰めたような冷たい空気が感じられるようで、圧巻でした。 チラシで観るのと実物とでは、あまりにも異なる印象を与えます。 美術作品は印刷物と実物で異なる印象を与えるものとはいえ、ここまで明白に違っているのも...
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鏑木清方と江戸の風情

今日は千葉市美術館に出かけました。 「鏑木清方と江戸の風情」展を観るためです。 この画家は明治30年頃から昭和40年代まで長く活躍した画家で、儚げでうつろな美人画が有名です。 同時代に活躍した、やはり美人画で有名な上村松園と並び称せられますが、上村松園の美人画は、ただ綺麗に過ぎ、鏑木清方のほうがセクシャルな感じを受けます。 上村松園が女性だったせいでしょうか。 で、時代を追って作品がずらりと並べられていたのですが、初期の挿絵を中心とした美人画はじつに活き活きとして、儚げながらも健康的な美を感じさせるのに対し、晩年、自身が幼少期を過ごした明治半ばの、江戸情緒を色濃く残す風俗を描き出した絵画群は、ぞっとするほど美的ながら、そこに描かれている人々に生気が感じられないのです。 まるでノスタルジックで美しい幽霊ででもあるかのような。 なんとなく、映画「異人たちとの夏」を思い出しました。あの頃映画 「異人たちとの夏」 風間杜夫,秋吉久美子,片岡鶴太郎,永島敏行,名取裕子SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D) 解説では、関東大震災で彼のふるさと、東京が大きく変貌したのみならず、東京大空襲、...
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憂世絵 米倉斉加年のもう一つの顔

気持ちよく晴れた秋分の日。 昨日休暇を取った私にとって、4連休の最後の日でもありました。 なんということもなく、千葉市中心部を散策しました。 千葉三越を冷やかすと、8月に80歳で亡くなった俳優で画家でもあった米倉斉加年の作品を数多く販売していました。 夢野久作の小説の表紙などを手がけた彼。 金子国義と竹久夢二の間のような幻想的な画風に、しばし酔いしれました。 浮世絵ならぬ憂世絵を名乗っていましたね。 読めば気が狂うといううたい文句の夢野久作の大作「ドグラ・マグラ」の表紙絵です。 まさにこの表紙の角川文庫版を高校生の頃耽読したことを思い出しました。ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)夢野 久作角川書店ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)夢野 久作角川書店 他にも、 のような、独特の美的世界が展開されていました。 お値段は概ね10万円から20万円。 絵画としては、高いほうではないかもしれませんね。 そうはいっても、私に購入するほどの財力はありませんし、あったとしても、家に飾るには少々妖しすぎます。  名脇役として活躍した彼の、もう一つの顔を見せ付けられました。 老俳優はこれらの絵に、何を込...
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浮世絵に描かれた子どもたち

今日は千葉市美術館に出かけました。 観に行ったのは、「浮世絵に描かれた子どもたち」展です。 正直、浮世絵にこれほど子どもに材を取った物が多くあるとは知りませんでした。 浮世絵と言えば、美人画、風景画、役者絵、春画などですから。 七五三の絵やら寺子屋の絵やら、悪戯する子どもの絵やら、ずいぶん多彩で、愛らしくもあり、憎たらしくもあり。 そういえばコクトーの小説に、「恐るべき子供たち」と言う作品があり、映画化もされました。恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)中条 省平,中条 志穂光文社恐るべき子供たち ジャン・コクトー東北新社 純真なようで邪悪な思春期の子供たちを描いた作品で、多くの子供たちは彼らに共感したのではないでしょうか。 大人から見る子供と、子供が自己認識する子供というのはずいぶんかけ離れているのではないかと思います。 七つまでは神のうち、などと言って、体力が弱く、いつ亡くなってしまってもおかしくない、儚い存在ともされていますね。 今回の展覧会では、それら儚くも邪悪でいながら、どこまでいっても愛らしい、子供の矛盾に満ちた性が、存分に味わえたものと思います。にほんブログ村 美術館・...
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ジャポニスム

今日は暑いなか高速を飛ばし、世田谷美術館へ出かけました。 せいぜい40キロに満たない都心部と違い、片道65キロ。 少々疲れました。 砧公園の中にある美術館なので、格安で砧公園の大駐車場に停められるのはありがたいですねぇ。 お目当ては、「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム」展です。 日頃、印象派の絵画を好まない私ですが、幕末から明治にかけて、流行と言うより狂乱、とまで、欧米の美術評論家に言わしめた日本美術への欧米人の熱狂振りが、彼ら自身の美術にどう影響を与えたのか、見てやろうと考えたわけです。 想像以上に影響を与えたようでした。 まんま浮世絵を模写したような絵画から、モチーフだけをパクッて油絵にしたのまで。 ただ、日本人の目から見ると、やはりどうしてもどこか滑稽な、架空の日本が描かれていたような気がします。 まぁ、無理もありませんが。 またしても和装で出かけ、私自身が展示物と化してしまいました。 帰りは車をとめて、そのまま近所の魚屋に行き、活ヒラメの刺身と魚屋自家製の中落ちを手に入れました。 ここにも何度も和装で出かけていますが、大将、いつもでっかい声で「粋だねぇ」と叫ぶので、少々辟易...
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明治工芸の粋

今日は日本橋の三井記念美術館に出かけました。 お目当ては、「超絶技巧! 明治工芸の粋」展です。 車を都営八重洲地下駐車場にとめ、ぷらぷら歩いて美術館を目指しました。 あんまり陽射しが強かったので、途中、高島屋で帽子と手ぬぐい2本を購入しました。  しめて2万5千円の散財です。 着物で出かけたので、とても堅気には見えなかったらしく、何度も二度見されました。  こんな感じです。 浴衣姿の男女は時折見かけましたが、夏の着物をまとった男は一人も見ませんでした。 わが国本来の衣装なのに、嘆かわしいことです。 展覧会は、工芸というだけあって、じつに手の込んだ、細工の細かい象牙や金細工、漆工などが並んでいて、しかも明治時代ということでわりと保存状態が良く、ほとんど新品のようで、ため息がもれました。 しかも、知らずに行ったのですが、着物割引というのがあり、1,000円のところ700円で入場できました。 ただ、いわゆる芸術作品とは違い、何か心をわしづかみにされるような力強さは感じられず、残念でした。にほんブログ村 美術館・ギャラリー ブログランキングへ
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川本喜八郎人形展とシャヴァンヌ展

晴天に恵まれた土曜日。 渋谷に向かいました。 ヒカリエの「川本喜八郎人形展」とBunkamuraで開催中の「シャヴァンヌ展」を観るためです。 車を京葉道路から首都高速3号線へと走らせ、散歩をも楽しむため、あえて神宮球場駐車場に駐車しました。 ここは1時間500円。 本当は1時間400円の日本青年館に停めたかったのですが、残念ながら満車。 それでもこの辺りのコイン・パーキングは1時間800円が当たり前なので、まずまずです。 国立競技場では高校サッカーを開催しており、大変な人出でした。 神宮外苑から表参道方面へと裏道を歩くと、筒井康隆邸が。 堂々と表札を出していました。 先日「偽文士日碌」を読んで表参道に住んでいることは知っていたのですが、細かい場所までは知らず、偶然見つけてしまいました。 良い場所に住んでいますねぇ。偽文士日碌 (角川書店単行本)筒井 康隆KADOKAWA / 角川書店 さらに渋谷へと歩き、ヒカリエで牛タン定食を食いました。 結構なボリュームで、飯は半分ほど残しました。 続いて同じヒカリエにある展覧会場へ。 無料と言うことで、ごく狭い会場でしたが、鬼気迫る人形達に圧倒され...
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夢は見るものではなく、かなえるものだ、という言説を時折耳にします。 私はこの言説に、ひどい違和感を覚えます。 私がイメージする夢とは、日がな一日温泉に浸かって過ごしたいとか、毎日凧揚げをして暮らしたいとか、釣り三昧の毎日を送りたいとか、浮世離れしたものです。 しかるに、多くの人が語る夢は、プロ野球選手になりたいだとか、流行歌手になりたいだとかいうものです。 それは夢と呼ぶにはあんまり生臭過ぎはしませんか? それは夢と言うより、理想の職業とでも呼ぶしかないものでしょう。 純粋さが感じられません。 かつて私は小説家として売れて財を成したいと思っていました。 それはやはり、夢というよりは野心、野心と呼ぶよりは野望、さらには欲望であろうと思います。 私が今夢に描くのは、それこそ夢のように美しい耽美主義の絵画に接したり、この世ならぬ予感に満ちた小説や映画などの物語に耽溺したりして、浮世離れした美や恐怖に溺れながら、夢とも現ともつかぬ世界に浸り、現実を忘れて生きることに他なりません。 かつては私自身がこの世ならぬ物語を作るのだと、野望に燃えていましたが、それはあんまり面倒くさいことです。 この世に...
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モローとルオー 聖なるものの継承と変容

雨の土曜日、首都高速を飛ばしてパナソニック本社内にある汐留ミュージアムに出かけました。 お目当ては、「モローとルオー 聖なるものの継承と変容」展です。 ギュスターブ・モローは、私が最も偏愛する絵描きです。 ジョルジュ・ルオーは、フランス国立美術学校でモローが教授を務めていた頃、最も才能を高く評価した愛弟子です。 2人は頻繁に手紙のやり取りをし、「わが子、ルオー」、「偉大なる父」と呼び合う、互いの才能を認め合う師弟でした。 モローは印象派全盛の19世紀末のフランスにあって、ギリシャ神話から題材を採った絵画や、わずかですがキリスト教の宗教画など、およそ印象派とは正反対の、神秘的で耽美的な絵を多く残した、象徴主義の巨匠とされています。 わが国では今も印象派が大人気ですが、解せません。 印象派の絵は健康的に過ぎ、どうも肌に合いません。 一方弟子のルオーは、敬虔なキリスト教徒として、宗教画を多く残しました。 2人の作品群を今日じっくり見比べて、私は圧倒的にモローの絵に惹かれました。 モローの絵の前では、10分でも20分でも立ち尽くしてしまいますが、ルオーの絵の前には1分といられません。 主持ちの...
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