文学

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「偽文士日碌」などをごろごろと

長いと思っていた年末年始のお休みも今日で終わり。 どんよりと曇って、底冷えがします。  リビングで、ホットカーペットをつけて横になり、猫のようにごろごろしながら筒井康隆の「偽文士日碌」を読み進めています。偽文士日碌 (角川書店単行本)筒井 康隆KADOKAWA / 角川書店 不思議と、明日からの仕事を思って憂鬱になるということもありません。 精神はいたって健康なようです。 「偽文士日碌」は今日アマゾンから届いたものですが、帯を見てしまった、と思いました。 筒井康隆のブログを書籍化したものだと書いてあるではありませんか。 ブログならただで読めるものを。 ⇒ 偽文士日碌です。 しかし本になっていると読みやすいですから、よしとしましょう。 流行作家はブログを書籍化しても金になるのだから羨ましいかぎりです。 筒井康隆のひねくれた感じというか、ブラックな点がお気にりで、中学生の頃から愛読しています。 しかしこの人、ご老体にも関わらずじつによく食っているようです。 バイタリティのある人は大抵食欲旺盛ですね。 私のごとき少食では力が出ないのでしょう。 また、2008年11月の記事に、執筆中の「現代語...
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死後59年後の恩赦

最近ロシアが同性愛者差別とも取れる同性愛宣伝禁止法が施行されて話題になっていますね。 しかしロシアに限らず、1960年代半ばくらいまで、キリスト教国では同性愛は法律で禁じられているのが普通でした。 生殖を目的としない性行為は神の意に反するということのようで、異性間でも肛姦は禁止だったようです。 さらに、一部キリスト教原理主義者は、生殖不能な自慰行為やオーラル・セックス、果ては避妊すら認めないというから驚きです。 時代錯誤も甚だしい。 それなら栄養過多の食事も犯罪でしょう。 美食家が多い日本など犯罪者天国ですな。 両性愛者だったフランスのサド侯爵は同性愛の罪で投獄され、フランス革命に拠ってようやく釈放されています。 しかも同性愛は通常死刑だったというから驚きです。 両刀使いがむしろ普通とされた戦国時代を歴史に刻むわが国では信じれない野蛮な法律です。 ランボーとの同性愛に溺れたフランスの詩人、ヴェルレーヌや、英国の作家、オスカー・ワイルドなども同性愛で逮捕されています。 ヴェルレーヌについては「太陽と月に背いて」、オスカー・ワイルドについてはずばり「オスカー・ワイルド」で描かれています。太...
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喫煙迫害

このたび中国政府が役人に対し、公共の場所での喫煙や勤務時間中の喫煙を禁じるお触れを出したそうですね。   中国の喫煙人口は3億人を超え、しかもマナーが悪いとかで、国際的なイメージを上げたいようです。 私はシガリロとかリトルシガーと呼ばれるタバコ大の葉巻を吸っています。 日頃吸うのはブラック・ストーン・バニラという銘柄で、甘い香りがして、癒されます。 また、私はよく、「喫煙者特有の匂いがしない」と言われるので、シガリロはタバコ臭くならないようです。       5年くらい前までは普通のタバコを吸っていたのですが、オランダ人の知り合いができて、そいつが旨そうにこいつを吸っていたため、1本もらったところ、病みつきになりました。 20本入りで1箱550円と若干高めですが、目の玉が飛び出るほどではありません。 で、勤務時間中でも、2時間につき5分くらい、席を外して喫煙所で缶コーヒーなど飲みながらシガリロをくゆらせ、一休みすることを習慣としています。 事務室内で喫煙が許されない以上、やむを得ませんし、そのことで注意されたこともありません。 もし中国のように勤務時間中の喫煙を禁じられたらきついですね...
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十になる子の酒の燗

今宵もまた、懲りもせずウィスキーのロックを傾けています。 こんなに毎夜酒を喰らっては体に毒だと思いながら、気が付くとグラスに琥珀色の液体を注いでいます。 できれば週に2日くらい空けたいのですがねぇ。 酒くさき 鼓うちけり けふの雪 やっぱり酒といえば冬。 勢い、酒と雪を同時に詠んだ句は座りがよろしいようで。 芭蕉の弟子、其角の句です。 ロシアなど寒い国では、酒の消費量も多いようですね。 逆に暑い風土のインド人はあまり飲まないとか。 また北極圏とかになっちゃうと酒を造ることがそもそもできないんだそうで、寒さをしのぐ最良の術が無いとは気の毒です。 酒と風土は切っても切り離せませんね。 アラブ人はかつては酒を飲んでいたようですが、イスラム教の普及により、飲まなくなったとか。 するとちょうどその端境期にあった呑んべえは、さぞかし苦しんだでしょうねぇ。 アル中一歩手前の私に、これから日本国民は全員イスラム教に改宗するから、今後一切酒を飲むなと言われたら、地獄の苦しみでしょうから。 初雪や 十になる子の 酒の燗 これも其角の句。 2人の娘に恵まれ、たいそう子煩悩だったと伝えられる俳人らしい、微笑ま...
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ピグミーの恋

45年以上も前、昭和42年に三島由紀夫はエッセイで、近頃はピグミーの恋が跋扈している、と嘆いています。 その意味するところは、障害を乗り越える強さも持たず、忍ぶ恋の焦燥や高潔をも知らず、むやみとくっついたり離れたりしてばかりいる、やれやれ、といったところかと想像します。 人は易きに流れがちですからねぇ。 また、かつて色恋沙汰は破廉恥とされ、親が決めた相手と結婚するのが普通だったため、親の意向に逆らって恋を貫こうとすれば、必ず障害を乗り越えなければならず、また恋は忍ぶものだったことでしょう。 高度経済成長真っ盛りの昭和40年代前半、にわかに恋愛を謳歌する若者が溢れかえり、それは当時の中年からみれば、破廉恥にも見え、安易にも見えたのでしょう。 でもそれは、中年文学者の美意識には抵触するにせよ、多くの若い男女にとって、楽しいことだったに相違ありません。 ピグミーの恋が薄っぺらく見えたとしても、本人たちは本気だったでしょうし、二人の恋が美的であるかどうかなんて、創作者では無い者にとって、どうでも良いことです。 今はさらに進んだかといえばそうでもなく、草食系だの絶食系だのが溢れかえり、ピグミーの...
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過ちて改めざる、是を過ちと謂う。 「論語」にある言葉です。 全くそのとおり、としか言いようがありません。論語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)谷口 広樹角川書店 このような易しい教えに満ちた「論語」こそ、道徳の教科化にあたって、その柱にすべき、大中華帝国の偉大な教えであろうと思います。 ついでに、現在のレッド・チャイナの人々も再び学びなおすべきでしょう。 人は自己の過ちを認めたがらないもの。 世に尊敬を集める人でも、ちょっとした過ちを隠そうとして、にっちもさっちもいかないものです。 現代社会では、過ちを犯した場合、それを素直に認め、改善策を講じれば、それほど責められることはないものです。 しかしえてして、過ちを糊塗しようとしてさらに嘘をつき、その嘘をさらに強化しようとしてまた嘘をつく、地獄のような循環に巻き込まれた時、組織であれ個人であれ、真なる破滅を迎えるものと思います。 夢野久作という、今では忘れ去られてしまったかのような感がある戦前の作家が、「少女地獄」と言う佳品を残しています。 誰からも好かれたいと願う若い看護婦が自殺するところから物語が始まり、残され...
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埋火

今日からやっと職場の暖房が入りました。 体が楽ですねぇ。 うづみ火や 我かくれ家も 雪の中 私が敬愛する与謝蕪村の冬の名句です。 私はこの句を、古今東西のあらゆる句の中で、最も偏愛しています。 職場に暖房がついて、この句を思い出しました。 まだ雪は先の話ですが、寒さに弱い私には、すでにしっくりくる感じです。 他に蕪村の句で、 埋火や 終には煮ゆる 鍋のもの という、こちらも冬籠りの心地良さを詠んだものがあります。 こちらもなかなか良い感じ。蕪村俳句集 (岩波文庫)尾形 仂岩波書店 同じ埋火という季語を使っても他の俳人だとこうはいきません。 埋火も 消ゆや涙の 煮ゆる音 こちらは俳聖、松尾芭蕉の句。 なんだか湿っぽくてもう一つです。芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)雲英 末雄,佐藤 勝明角川学芸出版 埋火の 夢やはかなき 事ばかり 正岡子規の句です。 これは近代人らしい懊悩が感じられて、それはそれで良いですが、必ずしもわが国の伝統に合致しているとは言えません。子規句集 (岩波文庫)高浜 虚子岩波書店 冬は日の出が遅くて日の入りは早い、平たく言えばお日様を拝める時間が短いわけで...
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選ばれてあることー孤独な女優ー

堀北真希と言えば、なかなかの人気女優で、20代半ばになりますが、清純派のイメージを保っています。 毒気を放つのが魅力の吉高百合子や沢尻エリカとは大きく異なります。 私は毒気を放っている女優のほうがお好みですが。 しかし、堀北真希、テレビ局員に聞いた苦手な女優ランキングで1位に選ばれてしまいました。 演技でしか彼女を知らない私には、不思議な結果に感じられます。 テレビ局員の話では、堀北真希という女優、とにかく愛想がなくて近寄りがたく、硬い性格なんだとか。 話しかけるなオーラがびんびん出ているそうです。 林真理子との対談で、基本的に外出はしない、というか行く所がなく、そのために服を買っても着る機会がないので買い物もしないとか、酒は好きだが他人と飲むのは嫌なので両親と自宅で飲むだとか、恋愛に関しては、興味はあるが外に出ないから無理、人づきあいが苦手だし1人でも楽しいから無理、と20代半ばの女性、しかも華やかな芸能界で生きてきた人とは思えないネガティブ発言を連発していました。 あるいは芸能界で生きてきたからこそ、なのかもしれませんねぇ。 14歳でスカウトされてすぐにテレビドラマに出演し、数々の...
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憂国忌

今日は憂国忌。 三島由紀夫と森田必勝が市ヶ谷の自衛隊駐屯地で決起すべしと檄を飛ばすも、ほとんどの自衛官から罵倒され、切腹して果てた日です。 同性愛関係にあった三島由紀夫と森田必勝の情死と解説する人もいますね。 芸術家が狂気を孕んでいることは、多くの人が指摘していますが、あれほどシニカルで、冷静な筆致の作品群を生み出した三島由紀夫ですら、幻の美しい日本を求めて、狂気としか思えない自死を遂げるとは、芸術家というものの業を感じずにはいられません。 45歳の若さで亡くなってしまいました。 自決の日の朝書き上げたと伝えられる「豊饒の海」の第4部「天人五衰」も、その後狂気の自殺を遂げる人とは思えない、冷静な筆で、しかも読者をあっと言わせるような装置を仕掛けています。天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)三島 由紀夫新潮社 彼の魂はいかなる変遷を遂げ、幻に殉じる覚悟を決める地平にまで辿り着いたのでしょうね。 三島由紀夫は海外でも高く評価されていたため、切腹という時代錯誤な自殺方法は、わが国の評判を貶しめました。 その後、緒方拳主演で「Mishima」という映画が日米合作で製作されています。Mish...
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永久機械

今朝は変に冷え込みましたねぇ。 道行く人も、多くがコートやダウンを着こんでいました。 季節は確実に冬に向かっているようです。 地球温暖化が嘘のように、今年の冬は寒いとの長期予報も出ています。 北海道や東北では早くも積雪が始まっています。 若い頃は、冬のピリピリした感じの空気が好きでしたが、いつの間にやら大の苦手になってしまいました。 数日前から、股引きを履いています。 いざという時格好悪いですが、私にはもう、いざという時なんて無いだろうと思っています。 わだの原 生れてやがて消えてゆく 浪のあをきに 秋かぜぞ吹く 相むかひ 世に消えがたき かなしみの 秋のゆふべの 海とわれとあり ゆふぐれの 沖には風の 行くあらむ 屍のごとく 松にもたるる いずれも若山牧水の歌集「独り歌へる」に見られる晩秋の和歌です。若山牧水歌集 (岩波文庫)伊藤 一彦岩波書店 いずれも寂しい感じ、メランコリックな感じが出ていて、惹きこまれます。 この人、酒を歌うと急に意地汚くなってしまう悪癖がありますが、季節や景色に仮託しておのれの孤独な心情を歌わせると右に出る者がいません。 石川啄木ほど嫌らしい感じが無く、きれい...
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ベスト・セラー

過去、世界で売れた書籍のベストセラー・ランキングを目にしました。 1位は、言わずと知れた「聖書」。 これは鉄板でしょうねぇ。 で、イスラム教の聖典「コーラン」が2位なのかと思いきや、さにあらず。 「コーラン」は3位だそうです。 となると、2位は何なんだ、と思うのが人情。 2位は、「毛沢東語録」だそうです。 なるほど。 中国は人口が多いですからねぇ。毛沢東語録―付・奪権闘争を論ず (1971年) (角川文庫)竹内 実角川書店 但し、1位と2位では大分差があります。 1位の「聖書」は約50億部。 2位の「毛沢東語録」は約9億部だそうです。 毛主席、著作の売り上げだけで相当稼いだんでしょうねぇ。 かのヒトラー総統も個人資産のほとんどは「わが闘争」の売上だったと言いますし。わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)平野 一郎,将積 茂角川書店わが闘争(下)―国家社会主義運動(角川文庫)平野 一郎,将積 茂角川書店続・わが闘争―生存圏と領土問題 (角川文庫)Adolf Hitler,平野 一郎角川書店 ほとんどキリスト教徒がいないはずのわが国でも、かなり安いビジネス・ホテルに泊まっても「聖書」...
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立冬

今日は立冬。 冬というほどではないにしても、近頃めっきり冷えてきました。 家ではセーターの上から綿入れ半纏を着て、職場ではフリースを羽織って膝かけをかけてしのいでいます。 体重が激減してから、寒さが一際こたえます。 わが国では、夏と冬の和歌が少なく、春と秋のそれが多いとされています。 わが国の美意識では、過酷な夏や冬は詠みにくかったのかもしれませんねぇ。 昔は冷房は無いし、暖房も心細いものだったでしょうから、私たちが想像する以上に、夏も冬もしんどい季節だったのでしょう。 そんな中、冬の初めの和歌をいくつか。 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 百人一首にも採られた凡河内躬恒の和歌です。原色小倉百人一首―朗詠CDつき (シグマベスト)鈴木 日出男,依田 泰,山口 慎一文英堂 霜で白菊の花だかなんだか分からなくなってしまったその白菊を折ってみようというわけで、素朴な味わいの、しかしきれいな和歌ですねぇ。 冬には冬の楽しみがあるとでも言いたげです。 秋はいぬ 風に木の葉は散はてて 山さびしかる 冬は来にけり  木の葉散 秋も暮にし 片岡の さびしき森に 冬は来にけり ...
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文化功労者

歌人にして国文学者の岡野弘彦先生がこのたび、文化功労者に選ばれました。 御年89歳。 国文学者・民俗学者としては折口信夫(おりくちしのぶ)、歌人としては釈迢空(しゃくちょうくう)の名で活躍した大先生の愛弟子であった方です。古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)中沢 新一筑摩書房 昭和54年から平成20年まで、長きにわたって歌会始の撰者を務め、同時に皇族の和歌指南を務めていただけに、このたびの文化功労者は遅きに失した感があります。 私は大学生の頃、岡野先生に源氏物語を学びました。 授業科目の名は中古文学概論でしたが、概論とは名ばかりで、実際は演習でした。 ある時は羽織袴、ある時は英国紳士風のブレザー姿で現れる洒落者で、しかもロマンチストで涙もろい人で、源氏物語のすばらしさを解説しつつ、思わず感極まって声を詰まらせるということが何度もありました。 また、たいへん厳しい講義で、文学部の学生なのにずいぶん勉強に時間を取られ、バブルまっただ中でもあり、騙されたような気分がしました。 当時、秋篠宮殿下が紀子妃殿下と結婚することが決まり、花嫁修業の一環として和歌の指南を仰せつかったはよ...
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野分

台風27号が接近中です。 しかも大型で強いとか。 つい先週、台風26号の影響で首都圏の交通網は麻痺したばかり。 今度の台風は、土曜日に首都圏に最接近するそうで、通勤には影響しないのが救いと言えば救いです。 ただ、私は日曜日にイベントがあるため出勤の予定。 台風の速度が少し遅れれば、日曜日であっても影響を受ける可能性無しとしません。 うん十万円もかけてポスターやチラシを作成して関係機関にばらまき、準備おさおさ怠りなく進めてきたこともあり、無事に開催したいものです。 古く、私たち日本人は台風なんていう無粋な言葉を使いませんでした。 台風という言葉の意味とはぴったり一致するわけではありませんが、野分と言いましたね。 最も野分というと、雨より強風のイメージが強いですが。  鳥羽殿へ 五六騎急ぐ 野分哉 与謝蕪村の句です。 与謝蕪村と言う人、史実に材を採った句を残しており、これもその一つかと思われます。 鳥羽殿とは、平安期に主に上皇が利用していた鳥羽離宮のことですが、この句では、後白河法皇が平清盛によって幽閉された事件を指しているものと思われます。 京都の自宅で台風に怯えながら、俳人は鳥羽離宮に...
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日本教信者

昨夜、韓国で生まれ育ちながら日本教信者を自認し、日本に帰化した呉善花先生の「私はいかにして日本信徒となったか」を読みました。私は、いかにして「日本信徒」となったか (WAC BUNKO)呉善花ワック 韓国の田舎で生まれ、都会に憧れてソウルの高校に入学し、ヨーロッパに憧れて当時西ドイツが多くの韓国人看護師を受け入れていると聞いて看護学校に進むも、西ドイツが政策を転換するや退学し、なぜか職業軍人になります。 軍は4年ほどで辞め、今度は米国留学を夢見ますが、当時韓国人が米国のビザを取るのは至難の業であったため、とりあえず日本に留学し、それを足掛かりにして米国留学を目指そうと決意します。 この時、もう27歳。 しかも強い反日教育を受けた最初の世代とあって、日本といえば悪魔の国と答えるほど、ガチガチの反日意識を持ったまま、米国留学のための方便だと自分に言い訳しつつ、東京にやってきます。 1980年代初頭のことです。 当時すでに日本は経済成長をとげ、やがて来るバブルの予感に浮かれていたわけですが、韓国はまだ貧しく、初めての東京生活は驚きの連続だったそうです。 風呂トイレが付いた1DKのアパートを借...
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