思想・学問

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異教の祭り

買い物のため車で移動中、FM放送を聞いていたら、早くもクリスマスの話題ばかりでした。 クリスマスのお祝いは、元来、キリスト教徒がイエスの降誕を祝うもので、必ずしもイエスの誕生日ではないんだとか。 敬虔なキリスト教徒はクリスマス・イブを静かにお祈りをして過ごすそうですね。 わが国では大正時代頃から取り入れられたようですが、爆発的に広まったのは、敗戦後、戦勝国の真似をしたからかと思います。 私が子どもの頃は、サラリーマンのおじさんが大挙して大酒をかっ喰らう日でした。 その後バブル前後には、なぜか恋人と豪華なデートをする日とされ、クリスマス・イブにデートをしない若い男女は人にあらず、という悪習まで生まれ、中には相手もいないのに1年も前からクリスマス・イブの晩に豪華レストランやホテルを予約する強者まで現われました。 当時大学生だった私はそのような世間の風潮を冷笑し、絶対に独りで過ごすと決めていました。 デートはもちろん、男同士で飲みに行くことも自らに厳しく禁じましたね。 まぁ、天邪鬼だったのでしょうねぇ。 今でもそうですが。 バブルが崩壊し、長い不況の時代を迎えると、クリスマスだからと言って特...
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中年の猿

京都大学霊長類研究所は、チンパンジーの幸福度は中年にあたる30歳前後が最も低い、という研究成果を発表しました。 社交性や運動の活発さなどから類推したようです。 人間は40代が最も幸福度が低いとされています。 これまでは、40代は仕事では責任ある地位に就きながら現場仕事もこなさなければならないしんどい世代で、さらに住宅ローンや子どもの教育費などで経済的にも苦しく、さらには老いた親の介護なども重なるために幸福度が下がると考えられてきました。 しかしそういった社会的重圧が無いはずのチンパンジーも中年期に幸福度が下がると言うことになると、霊長類というものは中年期に幸福度が下がるようにプログラミングされているのではないか、という仮説が成り立ちます。 そうすると、言わば更年期障害みたいなもので、避けがたい幸福感の低下ということになるんでしょうか。 中年の私にはなんだか絶望的な研究結果ですねぇ。 でも逆に考えれば、40代を底にして、また幸福感が上がってくるということですから、長生きすることへの希望が湧いてきますね。 しんどい時は静かに、じっと堪えて嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。 もっとも私は、...
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死期

猫や象は死期を悟るといずこへともなく消えていく、という話を耳にします。 最期はおのれ一匹または一頭となってあの世へと去っていきたいのでしょうか。 なんだか羨ましいような気がします。 スパゲティ症候群などと言って、体中に管を通され、無理矢理死期を延ばされる病人がわが国には多すぎるような気がします。 人間には未来を予知する能力は無いとされ、死期を正確に悟ることは不可能だということになっていますね。 それは本当なのでしょうか。 人間は文明化の過程で失った能力がたくさんあるように思います。 今では超能力とか超自然現象とされていることも、太古においては単なる能力、単なる自然現象でしかなかったのではないかと直感します。 そうでなければ、占いや霊感商法にはまる人が現代でも数多く存在する理由がわかりません。 現代人もまた、太古の昔持っていた未来を予知する能力や、死者や精霊との交流が、じつは私たちが今ここに存在するのと同じ程度の確からしさをもって、確かな物だと本能的に感じているのではないかと思わずにはいられません。 科学的に証明されていない物は存在しないとするならば、おそらくこの宇宙に存在する物質の大半...
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持ち時間

昨日・今日と続いた漢籍文化の国際シンポジムが終わりました。 日本・中国・台湾などの漢籍の研究者が集まって、200名程度の聴衆の前で発表や討論を繰り広げ、私は映写室からそれをぼんやりと眺めていました。 日本人研究者と中国人・台湾人研究者との顕著な違いは、持ち時間に関する感覚。 日本人研究者はみな持ち時間を守りますが、中国・台湾の先生方は、10分や15分、超過して平気です。 中には40分も超過した強者がいました。 もともとの持ち時間は20分なのに、1時間も熱弁を奮うのだからかないません。 しかも馬鹿でかい声で。 高感度マイクがあるのだから、大声を張り上げる必要などありません。 日本人は時間に精確だとよく言われますが、このシンポジウムを見ていて本当にそうだなぁ、と思いました。 それと、日本人研究者はパワー・ポイントを使うのに対して、中国・台湾の研究者はワードを使うのが気になりました。 言うまでもなく、ワードはいわゆるワープロ・ソフト。 文章を書くためのソフトです。 パワー・ポイントはプレゼンテーションを効果的に行うために開発されたソフト。 見る側からはもちろん、発表する側からしてもパワー・ポ...
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霜降(そうこう)

今日は暦の上では霜降(そうこう)ですね。 露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也、と暦便覧にあります。 霜降れば 霜を楯とす 法(のり)の城   高浜虚子 法の城とは、仏法のこと。 固く守るということで、城に喩えられるそうです。 句意は、霜のようなはかないものでも、自らを恃みとして仏法を守るものだという、かなり抹香くさい句です。 原始仏教では、法を恃み、己を恃みとして犀の角のようにただ一人歩め、とお釈迦様は説いています。 漢語では自灯明法灯明(じとうみょうほうとうみょう)なんて言いますね。 おのれと仏法だけを頼りにして、一人、修行せよということですが、これがなかなか難しい。 人間はきわめて社会的な生き物で、坊主の世界にも組織があり、序列があります。 そんな中、ただ一人歩めというのは、厳しい言葉だと思います。 日本仏教では禅宗がわりとこの言葉に忠実かと思いますが、一方、自力での修行を諦め、ひたすら阿弥陀仏の衆生を救いたいという本願にすがり、他力=阿弥陀仏の力で救われようとする浄土教が庶民の広い支持を得、現在わが国の寺院では浄土真宗が最も多くの信徒を誇っています。 私は若い頃禅門の厳しい姿...
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韓国人のノーベル賞はいつ?

日本人がノーベル賞をとるたびに、日頃日本叩きに忙しい韓国マスコミは突如豹変し、嫉妬混じりに日本人学者を、そしてわが国の学術行政を賞賛し、翻って韓国はだらしない、と反省一辺倒になりますね。 韓国でノーベル賞を採ったのは平和賞の金大中だけ。 平和賞は政治的な色合いが濃く、何かと批判されます。 韓国ではこれといった文学者がいないのか、文学賞ははなから諦めているようで、科学関係の賞が欲しくて仕方ないようです。 でも地道な努力と、失敗の連続にめげないしつこさを、彼らが持っているとは思えません。 それどころか論文の盗作や、恣意的に実験結果を導いたりすることが日常茶飯事のかの国にあって、そんな馬鹿正直な学者は少ないのではないかと思います。 予算だけを考えれば、わが国の学術行政はそんなに潤沢なわけではありません。 しかし、競争的資金が多く、そのために結果として優秀な研究への選択と集中が行われていることはありうると思います。 だいたいノーベル賞なんて、狙って取れるものではありません。 むしろ気が付いたら貰っていた、という感じなのではないでしょうか。 そこがオリンピックのメダルとは大きく違いますね。 一発...
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五千円札

今日は五千円札に描かれている新渡戸稲造の忌日なんだそうで。  米国で「日本では宗教教育をしていないそうですが、それでどうやって道徳を教えるのですか」と問われ、世界的なベストセラーになる「武士道」を英語で書いたそうですね。 その後国際連盟事務次長などを歴任して、1933年の今日、わが国の軍国化と共産主義思想の流行を憂いながら亡くなったと聞きます。 わが国の道徳の源泉を武士道に見たというのは慧眼ですねぇ。 わが国では封建制の昔から、職人なら職人、百姓なら百姓、商人なら商人、それぞれがそれぞれの立場で道というべき道徳律をもっていました。 それを端的に表したのが「武士道」なのでしょう。 では今、わが国の国民が拠って立つべき道徳律とはどういうものなのでしょうね。 今も日本人は礼儀正しく、規律を重んじるとされています。 震災などの際に暴動や略奪が起きないことを世界は驚きの目を向け、賛嘆しますが、私たち日本人にしてみれば、なんだって悲惨な目にあっている上に、それをさらに悪化させる暴動や略奪が起きるのかが不思議です。 幕末、隅田川花火大会を見物に行った欧米人が、「わが国であれば間違いなく暴動が起きるよ...
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学士

今日の学士会館での会議、予想したとおり、予定調和的に何事もなく済みました。 実質2時間。 片道1時間20分でしたから、拘束時間は普通に出勤するよりもぐっと短く、得した気分です。 学士会館というのは旧帝国大学全体のOB会のような組織で、神田錦町にある本部には、会議室や宿泊施設、レストランなどが入っています。 建物は戦前の建築で、赤じゅうたんが敷かれ、天井がやたらと高く、レトロな感じの雰囲気のある内装になっています。 一階にあるラウンジには、なぜかいつもおじいちゃん達がたむろして、新聞や雑誌を読んだり、談笑したりしています。 旧帝国大学のOBなんでしょうかねぇ。 目の前にあるそば屋で昼飯を食ったのですが、スーツできめた痩身の老紳士が、鴨南蛮を食うときスカーフをナプキンのようにして首からかけて食っていました。 鴨南蛮を食うのに気取りすぎな感じがしましたが、きっとおぼっちゃま育ちなんでしょうね。 今は四年制の大学を出れば誰でも学士ですが、その昔は旧帝国大学卒業者にしか学士の称号を与えられなかったそうです。 早稲田や慶応など、私学の名門校でも駄目だったわけで、学士というのは権威あるものだったよう...
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死んだらどうなるか知りたい

札幌の中学生1年生が飛び降り自殺したそうです。 残されたノートには、「死んだらどうなるか知りたい」と書かれていたそうです。 イジメを示唆する言葉もあったようですが、級友はイジメに関しては一様に首をかしげています。 学校も寝耳に水だった様子。 私はむしろ、純粋に死後の世界への興味関心を募らせた思春期の少年の、危険な冒険だったのではないかと直感しています。 1990年代初頭、「フラットライナーズ」という映画が公開されました。 何人かの医学生が、死後の世界を探るため、臨死体験をしようと、一人を心肺停止にし、1分後に蘇生させるという危険な実験を行います。 彼らは順番にそれを行い、全員が臨死体験をするのです。 しかし安易に臨死体験をした彼らには、怖ろしい運命が待っていたのです。 主人公が朝日を浴びながら、「死ぬにはいい日だ」とつぶやくシーンが印象的でした。 札幌の中学生は蘇生はなされず、本当に死んでしまったわけですが、それが知的好奇心から起きた自殺であるならば、ゆゆしき事態です。 イジメを苦にこの世から逃走する自殺ももちろん悲惨ですが、死後の世界を知りたいという知的好奇心を満足させんがための自殺...
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失文法症

失語症というのがありますね。 意味のある言語が発声できなくなるもので、皇后陛下が時折これにかかってマスコミを騒がせたりしています。 脳の障害により恒常的に失語症の症状を示す者、ストレスで一時的に失語症に陥る者などがあります。 一方、失文法症なる症例があることを最近知りました。 これは単語は話せるが、文法が滅茶苦茶というもので、例えば、私は朝食を7時に食べた、という文章を、7時、食べる、私、めし、などとしか話せないと言うものです。 2005年に亡くなった心理学者の宮城音弥の「日本人とは何か」に書かれていたものです。 宮城音弥という人、還暦を過ぎてからいわゆる超心理学の方面に興味をもったらしく、「超能力の世界 」や「神秘の世界 超心理学入門」などという著作があり、学生の頃興味深く読んだものです。 しかもお堅い岩波新書で出版されているから驚きです。 「日本人とは何か」は様々な観点から日本人の在り様を探っているもので、今、ちょうど半分くらいまで読み進みました。 これも亡父の蔵書から出てきたものです。 神秘主義や超能力を毛嫌いしていた亡父が宮城音弥の著作を持っていたことに驚くとともに、亡父の興味...
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運動

先ごろ欧州の某研究グループが、運動と減量についての興味深い研究結果を発表しました。 それによると、1日30分運動するグループと1日1時間運動するグループに分けて実験を行いました。 13週後、1日30分のグループは平均3.6kg体重が落ちたのに対して、1日1時間のグループは平均2.7kgの体重減だったそうです。 不思議ですねぇ。 半分しか運動していないほうが1kgちかくもよけいに体重が落ちているなんて。 これについて、研究グループの1人は、この実験では食事製銀を行っておらず、1日1時間運動したグループのほうがお腹が空いてたくさん食べていた可能性と、1日30分のグループはそれほど疲労していないため、運動時間以外にもアクティブに行動したのではないか、と分析していました。 なるほど、それは道理です。 私の体重は3月5日の父の死以来右肩下がりで、73kgあったのが、58kgまで減ってしまいました。 私は運動も食事制限もしておらず、単に食欲が落ちて一回に食べられる量がうんと減ってしまったことが原因と思われます。 内科医にも知り合いにも、それ以上落ちないように、と言われますが、なかなか食欲は回復しま...
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政権

今日は源頼朝が征夷大将軍に任じられた日。 1192年のことです。 中学生の頃、いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府と年号を覚えた方も多いのではないでしょうか。 もう820年も前なんですねぇ。 先日江戸東京博物館に二条城展を観に行きましたが、徳川慶喜が大政奉還する前、諸大名にその旨を告げた文書が展示されていました。 藤原摂関家の摂関政治に始まり、保元・平治の乱を経て平氏が政権を握ってから武家が政権を握ることになった経緯から説き起こし、宗家徳川家康による江戸幕府の2百数十年も含め、天皇が自ら政権を握ることは無かったことが淡々と語られた末、わが国古来の天皇による親政に戻るべきことが語られていました。 そこには薩長軍による倒幕に敗れた悲哀も、江戸無血開城の悔しさも感じられず、徳川慶喜という人が冷徹なリアリストであったであろうことが感じられました。 挙句、江戸は東京という屈辱的な名前を押し付けられ、薩摩や長州、土佐や肥前の田舎侍が洋装に身を包んで空威張りし、ちょっと視察で来たはずの天皇の東京滞在は今もなお続いています。 だいたい東の京とは何事ですか。 江戸という親しまれた名前を棄てなければならない...
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仏教と精神分析

昨夜は「仏教と精神分析」という書物を一気に読破しました。 心理学者で精神分析学者でもある岸田秀と、仏教学者の三枝充悳との対談集です。 例によって亡父の蔵書から頂戴してきた物です。 まず驚いたのは、岸田秀の東洋思想に関する無知ぶり。 寒山拾得の故事も知らず、唯識という言葉すら知らなかったのですよねぇ。 私はわが国で学者と言われるくらいの人は、専門が何であれ日本古典、漢文、仏教、儒教、神道などのわが国の精神文化を支えてきた物を一般教養として身につけているものだと思っていましたが、西洋かぶれの心理学者にはそんな物興味がなかったようです。 岸田秀といえば1980年代、世の中のすべては幻想だとする唯幻論や、人間は本能が破壊されているから自我を発達させたなどの説を唱えて颯爽と論壇に踊りだし、ニュー・アカデミズムの先がけとなった人です。 私も学生の頃、この人の著作を何冊か読みました。 当時から、この人の思想が仏教の唯識論に似ていることはたびたび指摘されていましたが、この対談集でもかなり突っ込んで唯幻論と唯識について語られていました。 私は一時期唯識論にはまり、続けて何冊か唯識の解説書のような物を読み...
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新盆

今年は亡父の新盆。 今日は休暇をとって実家である日蓮宗のお寺にお参りに行ってきました。 多くの参拝客が訪れる8月13日、忙しいなかで、母と少し会話してきました。 新住職たる兄は檀家のお経周りで留守。 11月には大規模な亡父の本葬が控え、まだ実家には亡父の気配が濃厚に漂っていました。 亡父の死から5ヶ月で14キロ落ち、母からは痩せてちょうど良い感じになったが、これ以上痩せないほうが良い、と言われました。 そんなことは分かっているのですが、無理に飯を食えば吐いてしまうので、少量でも三食欠かさぬことを心がける他ありません。 どんなしんどいことが起きようと、生きている限り人生は続きます。 自ら命を絶ってしまう人もいますが、放っておいてもいずれは死ぬ命、自ら縮めるつもりはありません。 ある程度生きていれば、肉親や友人など、近しい人の死に目に会うことは避けられません。 長生きすればするほど、そういう機会は増えるでしょう。 お釈迦様は幼いわが子を亡くした母親に子どもを生き返らせてくれと懇願され、村の中から50年間1人の死者も出していない家を見つけ出せば生き返らせよう、と約束します。 しかしどの家を訪...
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お身祓い

今朝、東大寺では、年に一度のお身祓いが行われたそうです。 要するに大仏のお掃除。 作業にかかる前、大仏の魂を抜く法要が営まれた後、白装束の僧侶や信者たちが、あるいはよじ登り、あるいはゴンドラでつるされ、あるいは命綱をつけて大仏を磨き上げたそうです。 作業中はもうもうと埃があがり、この埃をかぶると1年間無病息災だと信じられ、信者たちは進んで埃を浴びたとか。 そんなもの浴びたら喉をやられちゃいますよ。 東大寺には中学三年生の時修学旅行で初めて訪れ、その後何回か訪れています。 そのたびに、奈良時代のわが国の人々が、どんな思いで大仏を造営し、それを拝んだのか、不思議な気持ちになります。 国家の大事業ですから、無駄な公共工事だと思った者も多いでしょう。 また、この事業に関わることで解脱できると信じた者もいたでしょう。 静かに座るあの巨大な仏には、様々な当時の人々の思いが染み込んでいるようで、いつ観ても圧倒されます。 聖武天皇によって743年に大仏建立が発願され、752年、開眼法要が盛大に執り行われたようです。 工事に関わった者のべ260万人、現代のお金で4,657億円もの巨費が投じられたというか...
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