思想・学問

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「見せかけ」と「大切」

思想の左右や穏便・極端を問わず、現代日本社会を批判するときに、よく使われるのが、見せかけの豊かさに騙されるな、という言説です。 昔に比べておいしい物がたくさん食べられることや、住環境が住みやすくなったこと、車や家電、パソコンなどに囲まれ、生活が便利なことを指して、見せかけの豊かさという表現を使うことが多いようです。 しかしこれはずいぶんと傲慢な言い方です。 自分は豊かだ、と思っている人に、お前は本当は豊かではない、と言っているようなものです。 余計なお世話。 豊かさを感じるための指標としては、まず健康、収入、円満な家族、そして自由になる時間、それとその時間を有意義に過ごすための趣味など。 これらが満足すれば、それは豊かな生活と言えるでしょう。 それ以上に大切な何かがある、というような物言いをする人がいたら、眉つばだと思っていいでしょう。 大切な何か、というのは、神社の奥に鎮座ましましている石ころだったり、薄汚い鏡だったり、要するに糞の役にも立たないけどある共同体でこれはご神体、と定めて、別に信じちゃいないけど、習慣だから拝むのさ、という風に扱われている物体と同じようなものでしょう。 大...
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マイクロRNA

大阪バイオマス研究所・名古屋大学・京都大学などの研究グループが、マイクロRNAという物質が脳の記憶を司る海馬や視神経の形成に関わっているらしいことを、突きとめたそうです。 世界初の快挙だとか。 左の写真が正常な海馬、右の写真がマイクロRNAを失くし、神経が異常になった海馬です。 マイクロRNAを働かないようにしたマウスでは、視神経の異常や色覚の異常、脳の矮小化などが起きたそうです。 てんかん患者や自閉症患者の治療に応用できるのではないかと期待されているそうです。 てんかんや自閉症が外科的な手術や服薬で劇的に治癒すれば、大発見ですねぇ。 うつ病や躁鬱病、統合失調症やパニック障害、強迫神経症などにも、きっと悪さをする物質がいるか、あるいは必要な物質が足りないんでしょうねぇ。 将来的には、現在の問診と投薬を中心とする精神科治療は、意味を失うかもしれませんね。 私が存命中は難しいでしょうが、心の病と言われるものが、心なんて曖昧なものではなく、脳の障害であることが証明され、脳外科の分野でことごとく解決できるようになれば、どんなに良いでしょう。 きっと精神障害者に対する差別も、軽減することでしょう...
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生誕祭

今日は私の誕生日。 しかし、その実態はいつもの憂鬱な月曜日に過ぎません。 しかも雨まで降りおって。 誕生日を祝う風習はもともとわが国には無かったもので、人は新年を迎えると等しく一つ年を取りました。 それが明治35年、年齢計算ニ関スル法律が施行され、少しずつ数え年から満年齢を標準とするようになりました。 また、イスラム圏では、誕生日を特別視しておらず、多くの人が自分の誕生日を知らず、パスポートの生年月日欄は空欄の人が多いと聞きました。 誕生年もわからない人が多く、正確な年齢など意識していないようです。 所変われば、ですねぇ。 キリスト教圏は逆に誕生日にこだわりますね。 キリストの誕生日がクリスマスだとするのはおそらく本当ではないだろうことは周知の事実ですが、その日と決めれば、実際と違ってもどうということはありません。 西暦にしてもイスラム暦にしても皇紀にしても、明白な根拠のある正しい暦など存在しません。 要するにそう決めて、多くの人がそれを使えば正しい暦ということになりましょう。 平成とか昭和とか短く区切った近代の元号は、根拠も明白で確からしさが担保されているのでしょうが、人の死をもって...
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宇宙の犬

スプートニク5号が2匹の犬と多くのマウスや蝿を乗せて宇宙に旅立ったのが、1960年の今日、8月19日だそうです。 当時ソ連は宇宙開発で最先端を行っており、2匹の犬とその他の生き物たちは、地球の軌道を周回し、無事地球に帰還しました。 当時の世界の人々にとって、感動的で衝撃的な出来事でしたでしょう。 ソ連の宇宙犬というと、私は必ず、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」という、12歳の少年、イングマルの成長を描いた映画を思い出します。 公開は1985年、私は高校1年生でした。 イングマルが夜空を見上げて想うのは、ソ連のロケットに乗せられて宇宙に旅立った犬のこと。 彼らに比べれば、自分ははるかに幸せだと感じるのです。 スウェーデンの美しい田舎を舞台に、兄に意地悪されたり、母親に怒られたり、近所の少女と幼いアバンチュールをお楽しみ中、少女の父親に見つかって追いかけまわされたり。 サッカーとボクシングに興じる男勝りな少女とボクシングの真似事をしていて、妖しい雰囲気になったり。 12歳の少年らしい性的好奇心や冒険心が、瑞々しく、しかし淡々とつづられます。 ロウ・ティーンを描いた映画としては、出色の出来で...
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かつて、月は2つあったのではないか、という説をカリフォルニア大学のエリッグ・アスフォース博士が科学雑誌「Nature」に発表したそうです。 なんでも大きい月とその三分の一くらいの小さな月が800万年間程度安定した距離で浮かんでいたところ、互いの重力に引かれ合ってきわめてゆっくりとしたスピードで衝突、小さいほうの月は一部は大きい月に飲み込まれ、一部は流星群となって地球にふりそそいだそうです。 しかしその美しくも暴虐な流星群を観る生物はまだ存在していなかったようです。 ここで思い出すのは、村上春樹の壮大な最新作「1Q84」BOOK1~BOOK3ですね。 1984年とは異なる1Q84年の世界に紛れ込んだ小説家志望の青年、天吾と美しきテロリストにして青年の幼馴染の女性、青豆の物語です。 1984年と1Q84年との違いは、月の数。 1Q84年には、月が2つあります。   天吾と青豆は互いを求めながらすれ違い、それぞれの物語を紡いでいくのですが、青豆は小児愛者にして新興宗教の教祖を狙い、天吾は教祖の娘が書いた稚拙だが魅力的な小説に編集者に頼まれて大幅に手直しすることで、二人は複雑に絡んだ糸をほどく...
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弥陀めに聞けば

かつてわが国には、寺院に属せず、宗派も定めず全国を修行して歩く遊行僧という坊主たちがいました。 乞食坊主と言ったほうが実態に近いかもしれません。 そんな中、木喰(もくじき)上人と呼ばれる、彫刻家にして和歌というより狂歌にちかいユーモラスな歌を詠んだ僧がいます。 仏法に こりかたまるも いらぬもの 弥陀めにきけば 嘘のかたまり 仏教者の作るものではありませんね。 仏法にこだわったって仕方ない、仏は嘘ばっかりついている、ということでしょうか。 相当なひねくれ者だったと見えます。 そして彫るものはというと、こんな感じです。     歌と一緒で、ユーモラスですね。  念仏に 声をからせど音もなし 弥陀と釈迦とは 昼寝なりけり 大胆で豪快な歌ですね。 鬼面人を驚かすが如き行いを好んだようです。 歌や仏像を見ていると、この人は宗教家というよりは、やんちゃな芸術家だったのではないかと思います。 リベラル・アートとしての芸術という概念は、明治時代に至るまでわが国には存在せず、西周がこれを藝術と訳してから、職人とは違う、おのれの魂に忠実な芸術家というものが生まれたわけで、木喰上人のごときはおそらくおのれ...
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この世ならぬもの

突然の休暇に無聊を覚え、何と言うこともなく、「英霊の聲」などぱらぱらめくりました。 美輪明宏はこの小説の執筆時、三島由紀夫に2.26事件の青年将校や特攻隊員らの英霊が乗り移っていたと言っていましたっけ。 私はこの小説を高校生の頃読んで、背筋が凍る思いがしたことを、鮮やかに思い出します。 日本が鬼畜米英に敗れたことは、悔しいことこの上ありませんが、勝負は時の運。 敗れて悔しいのなら、次の戦争か、経済力か知りませんが、時代のスタンダードにしたがって、次なる争いに勝利するよう努力する他に道はなく、現実に自民党政権は経済分野において活路を見出し、米英をさんざん苦しめたのでした。 英霊の一人である2.26事件の磯部浅一の獄中記は、鬼気迫るものがあります。 今の私は、怒髪天をつくの怒りにもえています。私は今は、陛下をお叱り申し上げるところにまで、精神が高まりました。だから毎日朝から晩まで、陛下をお叱り申しております。 天皇陛下、何と言うご失政ですか。なんというザマですか。皇祖皇宗に御あやまりなされませ。 ここまで激しく天皇陛下を責めた近代の文章を、私は知りません。 よほど悔しかったのでしょうね。 ...
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オイラー

最近、中高年の間で、数学がブームだそうです。 某数学者によると、登山ブームと関係がるのではないか、とのことでした。 登山は色々な難所を乗り越えて、苦しい思いをして、頂上にたどり着いた時の快感から病みつきになるのだとか。 数学も一緒で、頭をしぼって考えて、地道に証明を繰り返して、やっと難解な問題を解いたり、定理にたどりついたときの快感は、素晴らしいものだとか。 中でも人類の至宝と言われるオイラーの公式、オイラーの等式は難解でいながら辿り着く数式はシンプルで、多くのアマチュア数学ファンを虜にするそうです。  これがオイラーの公式だそうです。 バリバリの文系頭の私には、さっぱり意味がわかりません。 eiπ + 1 = 0 これがオイラーの等式だそうです。 随分シンプルですね。 「地球が静止する日」で人類よりはるかに進んだ文明を持つ星から来た男と、人類最高の数学者が黒板に向かって数式で会話するシーンは格好良かったですねぇ。 数学は言語の一種なんだなぁと実感しました。 「博士の愛した数式」では、寺尾聰演じる老数学者が、家の中にも黒板を置いて、始終数式で遊んでいたことを思い出します。 数学という言...
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カニバリズム

パリ人肉食事件というショッキングな事件が30年も前にあったことを覚えている人は少なくなったのではないでしょうか。  佐川一政という日本人留学生が、パリでオランダ人の女子留学生を殺害して食ってしまった事件です。 彼は心神喪失で無罪になり、帰国後、著述業で身を立てています。 食ったがゆえに無罪になり、食ったがゆえにマスコミで泳ぎ続ける男。 処女作「霧の中」は事件のことをストレートに告白したもので、出版を意図していなかったせいか、迫力ある内容です。 しかしその後、今も食人願望に悩まされ、白人女ばかりの風俗に通っては殺して食いたい、という欲求を堪えているというような、事件を売りにするような駄文ばかりを物し、食いつないでおり、その内容も文章も、唾棄すべきものです。 事件への反省の弁は見られず、旨かっただの、またやりたいだのと書き散らし、それを掲載する雑誌もひどいものですが、被害者や遺族に対する侮辱を30年も繰り返すその神経はまったく理解不能です。 そうは言っても、フランスの最高裁判所が無罪とした以上、刑務所に入れることもできず、入院していた精神病院が治癒したと言って放り出したため、彼には完全に人...
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人買い

日々の暮らしを振り返ると、人間の暮らしは奴隷のようだと感じることがあります。 少々体調が悪くても、朝から晩まで職場に拘束されますから。 でも本当の奴隷と違うのは、主は自分であること。 自分が生きるために、自分の意志で働いているのであって、雇用主を選ぶのは自分です。 子どもの頃、「ルーツ」というドラマを観ていました。 アフリカの黒人が奴隷商人に捕えられ、米国に連れて行かれて奴隷として働き、同じ黒人奴隷と結婚して子どもをもうけ、孫にも恵まれて人生を終える大河ドラマです。 最終回、スーツできめた黒人作家が出てきて、「これは自分の祖先の物語だ」、と語りだした時は異常な迫力に圧倒されました。 よく覚えているのは、主人公のクンタ・キンテが主に逆らった罰として、片足の足首を切られるか、陽物を切られるか、どっちか選べ、と言われて、彼は迷わず足首、と応え、男の私は、そりゃそうだよねぇ、と思ったことですねぇ。 宦官のようにはなりたくありません。 世界史の中でもアメリカの黒人奴隷売買はもっとも大規模でシステマティックなものだったようです。 西アフリカの有力な黒人部族がヨーロッパ人から買った鉄砲を武器にアフリ...
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恐怖と生存

私は好んでホラー映画やサイコ・サスペンスなど、怖いお話に接します。 そして私は、たいへんな怖がりでもあります。 子どもの頃は、夜中一人でトイレに行かれませんでした。 怖がりだからこそ怖いお話が好きなんだと、ずっと思ってきました。 しかし、この世には恐怖を感じることができない奇病にかかる人がいるそうです。 ウルバッハ・ビーテ病というそうですが、脳で恐怖を司る扁桃体という部位が破壊され、通常だと恐怖を感じるべきところ、強い好奇心を持つそうです。 そのため、毒蛇だろうがライオンだろうが高い所だろうがまったくへっちゃら、というか喜んで近づいていくというから驚きです。 そして患者は、怖いお話を好む傾向があるとか。 もちろん、全然怖がらないわけですが。 この病気の患者は長生きするのが難しいそうです。 それはそうでしょう。 恐怖を感じて逃げるもしくは戦うべき場面で、恐怖の対象に好奇心を抱いてしまうわけですから。 命がいくつあっても足りないというものです。 そうかと思うと、ある女性患者はレイプされそうになった時、あまりに平然としているので犯人が意気消沈してしまい、助かったそうです。 恐怖を感じない以外...
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陰翳

昨夜、リビングの照明が切れてしまいました。 エアコンに続いて、我が家の家電はリビングを狙い撃ちです。 寝室と書斎の照明は無事なので、とくだん問題はないのですが、家で過ごす時間の多くをまかなうリビングに照明がなく、エアコンもつかないのでは、電気を止められたわけもないのに、貧窮問答歌のような気分になります。 しかし、ものは考えよう。 幸い昨夜は涼しかったので、窓を開けて涼をとり、谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」を思い出しつつ、ロウソクの炎で、リビングを照らしました。 電灯が普及するまでは、日本国中、夜はほの暗かったのでしょうね。 ロウソクの灯りというのは、なんとなくロマンティックな感じがします。 薄暗いとよけいな物が見えないせいか、何もかもが美しく感じます。 そういえば、バーの照明が薄暗くしてあるのは、女性が美しく見えるようにするためだとか。 若く美しい女性と飲んでいても、毛穴まで見えてしまうような煌々たる灯りの下では、興ざめというもの。  薄暗ければ、少々ブサイクでも、皺やシミがあっても、気にならないというものです。 谷崎翁、女好きだけあって、年をくってもなかなか良いところに目をつけたものです。...
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江戸っ子の酒

時代劇なんかを見ていると、そう裕福でもなさそうな下級役人や町人が、昼間っから蕎麦屋や一膳飯屋で一杯やっているところを見かけます。 ぜんたいに江戸っ子というのは仕事が嫌いで、大店の若旦那など、和歌を詠んだり吉原に繰り出したりして身上をつぶし、 売家と 唐様で書く 三代目などという川柳も作られたほどです。 つまり、金がなくて家を売るにも、唐様つまり中国風で看板を書くということで、教養があったということでしょう。 商家などに奉公に出ても、江戸っ子は手を抜くことばかり考えて働かず、番頭になって取りたてられ、のれん分けを許されるのは専ら田舎から出てきた貧乏なのせがれだったと言われています。 その江戸っ子、江戸時代末期には100万樽もの酒を一年間で消費していたというから驚きます。 きっと田舎の水呑み百姓にとっては、酒なんて夏祭りの時と正月くらいしか飲めない貴重品だったでしょうに。 江戸の人口は100万人くらいと言われています。 中には下戸もいたでしょうし、武家の女は酒を飲まなかったでしょうし、子どもも当然飲みませんから、単純に考えて50万人くらいで年間100万樽を飲んでいたくらいの計算になりましょ...
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大和心

国学というと、どんなイメージを持たれるでしょうか。 古臭くて民族主義的な偏狭な学問、といったところでしょうか。 しかし実際は、国学が大いに興ったのは、江戸時代も半ば過ぎ。 わりあいと新しい学問です。 それまでは、仏教学と儒学がわが国の学問の中心でした。 ちょうど平安時代に国風文化の華が開いたように、太平の江戸時代に、異国の学問を排して大和心を体現する国学が起こったというわけです。 古事記や万葉集を研究し、神道を重んじ、和歌を嗜み、仏教や儒教を無闇と攻撃するのが国学の徒の特徴でした。 幕府は儒学を正式な学問としていましたが、国学を排斥することはなく、黙認していました。 異国への反発や自国への誇りから、江戸時代の似非インテリは争って国学を学び、儒者や坊主を嫌いました。 現在の視点から冷静に見るならば、それは感情的に過ぎ、国粋主義的ですが、当時の時代状況を鑑みるに、不思議なほど欧米列強のナショナリズムの高揚と軌を一にしています。 本格的な帝国主義国家同士の争いが起こる前夜、各国はナショナリズムに燃え、なぜか鎖国下のわが国でもそれが起こったのです。 これはまことに奇妙なシンクロニシティであると...
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たった四杯で

太平の  眠りをさます 上喜撰(じょうきせん) たった四はいで 夜もねられず ペリー提督が黒船を率いて浦賀に入港したのは、今から159年前の今日、1853年の7月8日のことでした。 その後江戸中は上を下への大騒ぎ。 そんな世相を皮肉って、上の狂歌が江戸で流行りました。 今でいえば、突然火星人が攻めてきたくらいのインパクトがあったんじゃないかと思います。ペリーの写真です。怖そうですね。ペリーの人相書きです。あまり似ていないような。 ペリーがそのまま攻め込まず、一年後にまた来る、と言って去ったのには、まことしやかにささやかれる理由があるそうで。 伊能忠敬の日本全図を見たペリーは、このような正確な地図を作れる有色人種には初めて出会った、このような高い技術をもっているということは、もしかしたら軍事的に強大である可能性を否定できない、ひとまず帰るべえ、となったというのです。 そうだとしたら、伊能忠敬、Good Job!ですね。 その後日本は幕末の動乱を経て大日本帝国となり、富国強兵の道を突き進むことになります。 歴史にifは厳禁だと言いますが、日本が朝鮮のように白人を蔑視して鎖国を貫こうとしたら...
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