思想・学問

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ホーキング博士

ホーキング博士が英国の某誌のインタビューで、天国も死後の世界も存在しない、と断言したとのニュースを見ました。 見て来たような嘘を言い、とか言いますが、ホーキング博士のそれは見てきたような嘘か、見てきたような真か、どちらなんでしょうねぇ。 どちらにしても、それ言っちゃおしまいよ的な、野暮な発言ではあります。 人間は古来死後の世界を様々に思い描き、今も宗教や文学、哲学などで描き続けています。 そのような人間本来の祈りとも欲求とも言うべき死後の世界の存在に対する願望を、おのれの信念だけで存在しないと断言するなど、傲慢の謗りを免れません。 ホーキング博士が教会と折り合いが悪いのも当然でしょう。 正しい答えは、天国や死後の世界が存在するかどうかわからない、ということでしょう。 ついでに言えば、わかりようがないことには口出しせず、黙っていればいいのです。 闇の世界を怖れる人のおとぎ話、とまで言ったとか。 死後の世界や天国を存在しないと断言することは、闇を怖れることを知らない無鉄砲な人のおとぎ話というべきでしょう。 要するに存在の証明も存在しないことの証明もできない頼りない話。 ただ私は、死後の存在...
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霊性

震災から二カ月以上過ぎて、なんとなく不思議に思うことがあります。 被災した方々が宗教に期待していないというか、関心がないというか。 昔から苦しい時の神頼みといいますよね。  多分欧米などだったら、廃墟と化した教会に集まってお祈りしたり、アラブ人だったらメッカの方を向いて膝まづいたりするのでしょう。 慰霊祭などで僧侶がお経をあげていれば手くらい合わせるのでしょうが、自然と宗教的感情が高まってくる感じがしないんですよねぇ。 大自然の猛威に触れ、家族や友人が犠牲になり、人間の無力をいやというほど思い知らされたとき、神であれ神々であれ如来であれアッラーであれ、何か人智を超えたものにすがりたくなるのが人情ではないでしょうか。 以前、このブログで、世界保健機関(WHO)では、肉体的・精神的・霊的に充足している状態を健康とよぶ、と定義しており、霊的という言葉は宗教的と意訳したほうがよい、と書きました。 しかし震災が起きてみて、日本人は基本的に霊的にも宗教的にも充足を求めていないのではないかと感じます。 日本人の多くは、時と場合によって、仏教徒のようにふるまったり、神道信者のようにふるまったり、クリス...
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軽薄な知

今日の某新聞に、新保祐司なる文芸評論家にして某大学の教授が、戦後民主主義に始まり、ポスト・モダン、ニューアカデミズムなどを経て現在の新書ブームにいたる知の営みを軽薄と断じ、古典回帰を説いていました。 そのことに異議はないのですが、震災によって知のバベルの塔が崩壊し、軽薄な知は終わりを告げるかのような論を進めており、それはいかにもこじつけというか、強引というか、思わずお気は確か、とうなってしまいました。 震災によって学問やら知の営みやらが根本的にその意義を問われるということは無いと思うんですがねぇ。 なんでもかんでも震災に結びつけて論じたがるその態度こそが、先生おっしゃる軽薄な知ではないでしょうか。 古典回帰なんて100年も前から言い古された文学者のたわごと。 学者で飯を食っているのならともかく、圧倒的多数の新聞読者は好きなものを読めばよいし、読みたくなければ何も読まなければよろしい。 大学の講義でお説教垂れているみたいな軽薄な論、いかにも不愉快です。 現在もてはやされている文学や評論が500年、1000年と読み継がれる将来の古典足りうるのかなんて、現代を生きる私たちには誰にもわかりませ...
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麻原回帰

近頃では、テロ集団というと、イスラム過激派の専売特許の感がありますが、わが国にも怖ろしいテロを起こした集団が今も健在なのですよねぇ。 オウム真理教は麻原彰晃の逮捕を受け、彼を教祖ではなく、元代表だとしてテロに結びついたタントラヴァジラナーヤやポアの思想を封印、麻原彰晃の写真や偶像を崇拝することを止めて、穏便な宗教団体として生き残りを図りました。 オウム真理教の崩壊と新団体アレフの誕生です。 しかし、脱麻原路線を推し進めていた上祐が権力闘争に敗れてアレフを脱会、ひかりの輪を立ち上げます。 これに先立って、もっとも過激な麻原崇拝の信者たちがアレフの路線を不満としてオウム時代そのままのスタイルを採るケロヨンクラブが成立しています。 人数が多い穏健だが麻原の教えを捨てないアレフ、麻原の教えを否定するひかりの輪、麻原の教えを忠実に守る原理主義のケロヨンクラブ。 この三つの団体が、同じ傾向を最近見せるようになったそうです。 すなわち、麻原回帰。 アレフでは事件後使用していなかったヘッドギアを着けた信者の姿が見られるようになり、麻原の説法ビデオやテープが大音量で流されるようになったとか。 また、ケロ...
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ハッブル宇宙望遠鏡

ハッブル宇宙望遠鏡といえば、地球の周りの回りながらはるか彼方、宇宙の先を見つめ続けるロマンティックな望遠鏡です。 打ち上げてもう20年。 当初は15年の寿命を見込んでいたと言いますが、スペースシャトルなどによって修理を重ね、今もなお現役です。 この望遠鏡が撮影した美しい写真が公表されました。 地球から3億光年も先、アンドロメダ座の方にある渦巻型の、花のような銀河です。 しかしこの姿は、3億年前のものなのでしょうか。 とてもそうは思えませんね。  この美しい銀河の中に、知的生命体が存在するとしたら、私たち地球人をどう思うでしょうね。 接触を拒むかもしれません。 なにしろ私たちは争いごとが大好きですから。 あるいは青く輝く美しい星に、巨大な望遠鏡を覗いては、魅せられているかもしれません。 それならなおさら、接触しないほうがよいでしょう。 彼らの幻想を壊してしまいますから。 それとも、そこに生息するのは、古典的なSF作品にみられる野蛮で凶暴なタコ型の生き物かもしれません。 それならこっちから願い下げです。 いずれにしても、私にはこの巨大な銀河に生物がいないということは信じられません。 菌類の...
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往生

このたびの震災では、多くの人々が亡くなられました。 痛ましいかぎりです。 仏教、わけても浄土宗や浄土真宗では、念仏修行によって極楽往生できると説きます。 臨終の折には、極楽浄土から清らかな人が蓮の花に乗って迎えにきてくれるとか。 そうだとしたら、東北地方から関東地方にかけて多くの蓮の花が迎えに着たことでしょう。 源信は「往生要集」に極楽往生の十の楽しみの一つに、このお迎えを挙げています。  関係ありませんが、私の職場では定年退職を迎えることをご赦免舟が迎えに来た、と言います。 それは絶望的なまでに長いサラリーマン生活に終わりを告げる嬉しいお迎えという感じを実感させる洒落た表現です。 源信は最大の楽しみを、極楽浄土で仏と合一することとしています。 もし本当に極楽往生でき、仏と合一できるのなら、死は楽しみであるはずですが、多くの人にとって死は未知であり、恐怖の対象です。  その恐怖を和らげるための方便が、極楽往生や天国を説く様々な教えだとしたら、ずいぶんひどい詐欺だとしか言いようがありません。 源信の臨終は、阿弥陀仏の手から五色の糸がでて、その糸を手に取りながら眠るように逝ったそうです。 ...
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子供の脳死

国内で初めて、15歳未満の子供の脳死が認められ、遺族の意思により、臓器が提供されることになりました。 遺族が言うには、息子は臓器移植を拒否するような意思表示はしていなかった、と頼りないことを言っています。 つまりはほぼ100%遺族の意思だということでしょう。 脳死が死と認められ、死んだけど生きている臓器を、臓器移植を望む患者に移植して患者の寿命を一定程度伸ばす。 このことに私は非常な違和感を覚えます。 脳死が人の死であることは、欧米諸国では当たり前になっているとか。 しかしわが国では、人の死をもっとゆるやかにとらえています。 息が止まって冷たくなっても、48日間はこの世とあの世の境目、中有の闇を彷徨っているとか。 脳が機能を停止したからといって、その体を切り刻むのはいかにも残酷です。 一方で、移植によって生きられる命があるのもまた事実。 命をめぐって損得勘定が始まります。 いやですねぇ。 誰かが死んだら自分が助かるなんてねぇ。 だから私は、臓器を提供しない、という意思を明確にしたカードを常に持ち歩いています。 閻魔さまの前に出て、「おめぇ、なんで心臓ないんだ?」なんて言われたくありませ...
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第四帝国

ナチの第三帝国が滅んだあと、奇妙な噂が世界をめぐりましたね。 第四帝国です。 ヒトラーの遺体は見つかっておらず、その生死もわかりません。 その上、戸籍上存在するはずの25万人のドイツ人が、戦後、忽然と消えました。 不思議な出来事です。 この不思議な出来事をもって、さらに奇怪な噂話が生まれました。 総統は総統官邸の地下壕を逃げだして、ナチに親和的な南米の国に逃れ、さらに南極にいたり、南極に第四帝国を建設中だというのです。 第四帝国は独自に科学技術を進歩させ、UFOを飛ばして 世界を監視し、総統もしくは総統の後継者が世界に号令をかけるのを待っているのだとか。 ほら話としては、とても面白い話です。 第三帝国で千年王国を夢見たナチの信奉者からしたら、飛びつきたくなるような話でしょう。 しかし、南極に25万人を超える人口を抱えた都市などありません。 ヒトラーの生死が不明とはいいますが、常識的に考えて、生きているはずもありません。 それでも一度はおのれが信じたナチズムが今も営々と生き続けていると考えることは、ナチの老戦士にとって、心躍ることなのでしょう。 人間は夢をみたいもの。 それがどんなにはか...
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通訳

明治初期の英語通訳というと、なんとなく西洋かぶれしたイメージがありますね。 しかし、ある日本人の青年通訳は、英語を習得しながらもキリスト教をはじめとする西洋文化に馴染もうとせず、英国婦人を相手に「東洋思想に比べれば西洋思想など2,3日前に生まれた赤子のようなものだ」、と傲慢に言い放ちます。 その通訳は明治初期に東京を出発して北海道まで旅したイザベラ・バードの従者でした。 イザベラ・バードは従者の非礼を責めましたが、従者は「今後気を付けます。しかし私は牧師の礼儀作法を真似したにすぎません」と言って恥じなかったと言います。 下関事件の講和会議時の高杉晋作は、英国公使パークスの通訳、アーネスト・サトウから「魔王の如く傲然として見えた」と評されています。 負けた側なのに。 明治初期の日本人は傲慢なほどに堂々としていたんですねぇ。 江戸末期の侍の写真なんか、判で押したように険しい顔をしています。 一方、明治10年に両国花火大会に屋形船で繰り出した大森貝塚発見者のモースは、西洋だったら怒声が飛び交うような混雑のなか、「アリガトウ」と「ゴメンナサイ」しか聞こえず、みな笑顔だったことに驚き、日本人が西...
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アカシック・レコード

世に、アカシック・レコードなるものの存在を主張する人がいます。 つまり、この世のありとあらゆるものが予めシナリオのように記録されており、それがアカシック・レコードだというのです。 エドガー・ケイシ―などの霊能者が、このアカシック・レコードにアクセスし、記録の一部を読みとったと主張しています。 元は、神智学協会のマダム・ブラヴァッキーや、後に神智学協会を離れて人智学協会を設立したルドルフ・シュタイナーなどが、この世の出来事は記録されている、つまり過去の出来事がアカシック・レコードによってありありと眼前に見ることができる、と主張したもので、未来のことにまでは言及していません。 シュタイナーは「アカシャ年代記より」で、驚くべき知見を表明しています。 例えば、当時月は宇宙の塵が集まってできた、と考えられていましたが、シュタイナーは地球の一部が欠けて飛び出て月ができた、と示しました。 そして現在、地球に巨大隕石が衝突して地球の一部が飛び出して月ができたという考えが、天文学者の間では有力になっています。 しかし問題は、アカシック・レコードにアクセスできる、と称して詐欺まがいの商売をしている人が存在...
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FGM(Female Genital Mutilation)

FGM(女性器切除または女子割礼)という習慣がアフリカにあることは知っていましたが、現代のアフリカ諸国はもちろん、欧米に移住したアフリカ系の人々の間でも行われていると知り、驚きました。 しかも平均して毎日約5,500人の幼女や少女に施術されているとか。 欧米はこれを女性差別として非難、アフリカ諸国は当初文化儀式であり習慣の違いとして取り上げませんでしたが、近年、差別撤廃の観点から法律で禁止するようになってきたそうです。 しかし実態は、以前と変わらず行われているとか。 具体的には、クリトリスのみを切除するタイプ、クリトリスと小陰唇を切除するタイプ、さらにはクリトリスと小陰唇を切除のうえ、排尿用のわずかな隙間を残して膣を縫合してしまうタイプがあるそうです。 これには、結婚まで処女を保つためとか、女性の性感を弱めて不義密通を防止するとか、そもそも女性器は悪の象徴と信じられているためとか、いろいろな理由が複雑にからんでいるそうです。 膣を縫合してしまうタイプでは、新婚初夜、夫が無理やりにこれを裂き、ことに及ぶため、新婦は激痛に苦しむか、逃げ帰るしかないそうです。 しかし無事に済ませられなかった...
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恋の矢

恋の矢といえばキューピット。 えいっと放って見事当たればカップル成立。 でも世の中そんなにうまくはいきません。 恋の矢を持つ虫がいるそうです。 ナメクジです。 ナメクジは交尾の際、相手に恋矢(れんし)を突き刺して毒を放ち、精子を守るのだとか。 ナメクジは雌雄同一のため、お互いの精子をお互いの卵巣に注入するそうですが、妊娠はリスクが高いのでなるべく自分は妊娠したくないために受け入れた精子を殺そうとし、でも相手には妊娠させたいので精子を殺す成分を恋矢から放つ毒で消そうとするそうです。 こうなると、ナメクジの交尾は愛の行為というより果たし合いみたいなもんですねぇ。 妊娠したら負けよ、あっぷっぷ。 恋矢(れんし)なんてロマンティックな名前を付けてはいますが、それはおのれの精子を守るため、相手に放つ毒矢。 互いに毒矢を隠し持ち、それを相手に向けながら交尾に励むとは、さぞかしスリリングな行為であることでしょう。 でも、人間の男と女も似たようなものかもしれません。 色と欲にまみれ、しかもその欲は性欲に留まらず、金銭欲だったり名誉欲だったり、出世欲がからんでいたりします。 お金持ちの上流階級であればこ...
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地球外生命体

昨日の新聞に、米国の宇宙生物学者が、隕石の中から藻に似た生物の化石と推測される成分を確認した、と掲載されていました。 宇宙生物学者は論文に広く意見を求める、とのコメントをつけ、これが直ちに地球外生命体の存在を証明したことにはならない、という慎重な態度をとっています。 隕石や彗星によって原始的な生物が地球に運ばれてきたと想像することは、とても楽しいですね。 私が思うのは、自然科学という学問の厳しさです。 実験し実証し、データを蓄積していかなくてはなりません。 気の遠くなるような作業を日々繰り返すわけで、その真面目さには頭が下がります。 一方人文系は、口八丁手八丁みたいなところがあって、結論ありきでデータを恣意的に集めたりしますね。 もう十年も前になりますか、ゴッドハンドと言われていた発掘の達人が、じつは自分で埋めて自分で掘るという自作自演を繰り返していたことが判明し、考古学界に激震が走りました。こういうことは自然科学ではあり得ないんでしょうね。 地球外生命体と言いますが、生命の定義は厳格ではなく、地球などの星そのものが生命体だと考えられるならば、私たちは毎晩空を見上げれば無数の地球外生命...
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50センチ

上海の某中高一貫の共学校で、珍妙な校則が制定されたそうです。 すなわち、男女が50センチ以内に近づいてはならない、だとか。 わが国でも男女七歳にして席を同じゅうせず、という「礼記」の教えが尊ばれたことはありますが、50センチ以内はダメって、先生はいつも50センチの定規を持ち歩いているのでしょうか。  野暮ですねぇ。  「好色一代男」の主人公、世之介は7歳で初体験を済ませ、生涯で3,000人以上の女性、700人以上の少年と褥を共にしたというのに。  だいたい本当に付き合っている場合、えてして学校では素っ気なくふるまって、学校外で0センチ以下に近づいたりするものです。 校則というからには、誰かが発案して、会議にかけて、印刷して周知したんでしょうねぇ。 途中で誰かこれはおかしな校則だ、と言う先生なり事務員なりはいなかったんでしょうかねぇ。 そういえば私が通っていた高校は男女比5:5の共学校でしたが、不純異性交遊は禁止という校則がありました。 しかし手をつないでもダメということはなかったですね。 数年に一人くらい妊娠して退学する女生徒が出るらしい、とは聞きましたが、私が在学中には出ませんでした...
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孤独死

最近大マスコミで無縁社会やら孤独死やらを多く取り上げますね。 無縁社会はプライヴァシーの重視や個人の尊重などの新しい価値観がもたらしたもので、それ自体は悪いことではありません。 また、無縁というのは個々人の感じ方の違いで、同じ境遇にあっても平気な人もいれば無縁だ、と言って苦しむ人もいます。 客観的な無縁社会なんてありえません。 君子の交わりは淡きこと水の如し と、「荘子」にあります。  また、  犀の角のようにただ独り歩め と、「スッタニパーダ(原始仏典)」にあります。 人は人との交わりを減らして、己一人の内奥を探索すべきだということでしょう。 孤独は求めるもの、怖れるものではありません。 また、孤独死といいますが、孤独でない死というのはあるんでしょうか。 おそらく死に至る一定の期間孤独に苦しんだ、ということで、死そのものは孤独でしかありえないものです。 死の床に百人もの家族・親族・友人・知人が集ったところで、死が持つ本来的な孤独は解消しえないでしょう。 むしろ、こいつらは元気なのに俺だけ死ぬとはなんと孤独なことだ、と孤独感を深めるかもしれません。 死が孤独で怖ろしいものであることが自...
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