思想・学問

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17億5千万年

少し前、新聞に地球上で人類が生存できる期間についての研究成果が公表されていました。 それによると、長くて32億5千万年、最短だと17億5千万年だそうです。 これを過ぎると、地球はホット・ゾーンと呼ばれる地帯に外れ、人類は暑くて生きられなくなるそうです。 現代の人間が生まれたと推定されるのは20万年前とのことですから、17億5千万年というのは途方もなく長い期間で、この間に何らかの理由で人類が滅んでしまう可能性は多いにあり得るでしょう。 しかしもし、人類がその叡智を結集し、17億5千万年を超えて生き延びたとしたら、私たちの遠い子孫はどうするのでしょうね。 地球に代わって居住可能な気温になるといわれている火星、あるいはその他の適切な惑星への移住を試みるのか、あるいは地球と一緒に滅ぶのか。 現代人の感覚で言うと、何が何でも生き残ろうとするとは思いますが、遠い子孫にはそのような気力が無くなっているかもしれないし、あるいは原始人のような生活に戻っているかもしれません。 地球の滅亡を描いたSF作品はあまたありますが、どれもどこか物足りないのは、人間にとってそれはあまりに遠い未来に感じられ、切実さをも...
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日本という呪縛

人間、この世に堕ちるにあたって、生まれる場所も時代も家庭環境も選ぶことはできません(一部宗教などでは、自ら選んで生まれてくるとも言われます。過酷な環境を望むのは、そのほうが修行になるからだ、とも)。   平和な時代に、豊かな国の裕福な家庭に生れ落ちるというのはこの上ない幸運です。  広い意味で言えば、今の時代に日本に生まれるということは、それだけでまぁまぁ幸運なのではないでしょうか。  殺し合いもないし、食うに困るということも滅多にありません。 そして人は、生まれた場所や時代に縛られざるを得ません。  同じ日本に生まれるにしても、時代は大きな要素です。 大正時代に生まれていれば、太平洋戦争で兵隊にとられる可能性が高かったでしょう。 私たち日本人は、日本という呪縛から逃れることは出来ません。 気候、風土、歴史、文化、言語。 私たちはおぎゃぁと生まれた瞬間から、日本語の嵐にさらされ、日本的価値観を身に着けて成長せざるを得ません。 日本人の秩序や規律を重んじる高い倫理観は世界から評価されているようですが、同時に負の側面も身に着けてしまいます。 集団を重んじて個を軽んじることや、他人の目を気に...
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学徒出陣かー人文系の死ー

今朝の新聞で、文部科学省が国立大学に対し、人文社会学及び教育学系の学部・大学院を統廃合により縮小し、代わりに理系に重点を置くよう通知を出す予定だ、との報に接しました。 文部科学省所管の国立研究機関で働く者としては、来るべきものが来た、という感じです。 平成16年の国立大学等の法人化により、我が業界では手っ取り早く成果が上げられ、産学連携などで外部資金を引っ張ってこられる工学や医学・薬学などが重視されるようになり、人文系の部署は目に見えて金が減らされ、冷遇されるようになりました。 それがついに、あまりにも露骨な形で表れてしまったわけです。 私たち行政職にある者はそうでもありませんが、人文系の研究者にとっては恐怖の通知ですねぇ。 18歳人口の激減に対応するものだとかなんだとか屁理屈をつけていますが、要するに金にならない研究はいらないということでしょう。 しかし、文学や哲学などはもともと学問の祖ともいうべきもので、これを疎かにしては国民が教養を失い、人心は荒廃し、拝金主義の世の中が現出するのではないでしょうか。 本来、文部科学省は財務省などに対し、金にならない文学や哲学、理系でも基礎研究など...
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死の魔法

なんだかこのところ残業続きで疲労がたまっているようです。 ストレスからか、日々の晩酌もつい過ぎるようで、これでは体を壊してしまいそうです。 今の私には、若い頃のような、連日の残業に耐える体力はありませんから。 日々の仕事に追われ、それは第一に生活の糧を得るためであり、広い意味での社会参加でもありますが、それがため、重要な問題が置き去りにされているような気がしてなりません。 それは生老病死ということ。 お釈迦様が深く悩んで出家に至ったのは、生まれながらの苦しみ、老いる苦しみ、病気の苦しみ、死の苦しみについて考えるためです。 それはすべての人々が考えるべき重要問題です。 特に、死ぬということ。 私たちはおぎゃあと生まれた瞬間から、死の魔法にかけられています。 まっすぐに、いつか分からない死の瞬間に向かって突き進んでいるわけです。 今、この瞬間も。 普段あまり気にもかけませんが、考えてみると恐ろしい話です。 要するに私たちは全員死刑囚のようなもの。 私が死刑制度に強く反対なのは、誰だって必ず死ぬのに、それを早めることが刑罰になるとは思えないからです。 死の魔法から逃れようと、不老長寿の妙薬を...
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焦土作戦もしくはネロ指令

わが国ではあまり知られていませんが、今日は恐るべき命令が発出された日です。 1945年の今日、第三帝国総統の名で発出されたその命令は、ネロ指令とも、焦土作戦とも呼ばれます。 すなわち、東部からはソ連軍が、西部からは米英を中心とした部隊がついにドイツ本国に侵入し、敵に国内の基地や道路、工場などのインフラを利用されることを怖れ、敵の手に落ちる前にそれらインフラを破壊しろ、という命令です。 これをわが国に置き換えてみれば、その異様さが分るでしょう。 例えば本土決戦に突入し、米英ソ等の軍隊が破竹の進撃を行ったとして、わが国自らが、戦後のことなど考えず、わが国の建物や通信施設、軍事基地などを次々に破壊するということです。 ヒトラーは第三帝国が敗れればドイツはソ連に支配されると考えていたようで、しかも敗れるということは、アーリア人は、自らが差別していた東方の民族に劣ることが証明されるという意味であり、アーリア人の国家が存在する意味はなく、したがって戦後復興のことなど考える必要がないとまで考えていたようです。 なんという極端な考え方でしょうね。 勝負は時の運。 敗れたなら捲土重来を期して再び国力を蓄...
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啓蟄と死後

今日は啓蟄ですね。 その由来を、暦便覧では、陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり、と説明します。 昨日は父の命日でした。 まさに地中の虫たちが地上に出ようとする頃、父は亡くなったのですね。 まるで新しい命に道を譲るかのように。 よく、早春や初秋に亡くなる人が多い、という話を耳にします。 そういえば、父は早春でしたし、祖母は初秋でした。 夏や冬などの過酷な季節を乗り切り、寒暖の差が激しくなった頃に、人は亡くなることが多いのかもしれません。 西行法師が春、花の下での死を切望したことは有名ですね。 願わくば 花の下にて 春死なむ その望月の 如月の頃と。 そしてそれは、ほぼ叶えられました。 幸せな人だと思います。西行全歌集 (岩波文庫)久保田 淳,吉野 朋美岩波書店 お盆の時期は極端に死者が減り、お盆の送りの後、人の死が激増すると、葬儀屋から聞いたことがありますが、本当でしょうか。 送られる死者が、生者を引っ張っていくんでしょうか。 不思議なことです。 父がこの時期に亡くなったせいか、私にとって啓蟄は、人さらに生物の死を考える季節になりました。 死ぬということは生きている者にと...
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奇妙

ドイツでは長いこと、ヒトラーの著書、「わが闘争」は発禁でした。 あの暗い過去の記憶が、表現の自由よりも、禁書扱いにしたほうが楽だと思わせたのでしょう。 しかし、わが国においても、他の自由民主主義国家においても、「わが闘争」は容易に手に入れられる書物であり続けています。わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)平野 一郎,将積 茂角川書店わが闘争(下)―国家社会主義運動(角川文庫)平野 一郎,将積 茂角川書店 私も学生の頃読んだ記憶があります。 これはミュンヘン一揆に失敗して監獄に入れらていた数年の間に獄中で書かれたもので、ナチズムの怖ろしさはまだそれほど伝わってきません。 この本はドイツでベストセラーになり、ヒトラーの個人資産は、ほとんどがこの本の印税であったと伝えられます。 このいわくつきの書物が、近々ドイツで再版されることになったそうです。 私は結構なことだと思います。 ナチズムの中核となる思想を一般のドイツ人が読めないのでは、ナチ統治下の反省をするにも、その理由が分らないでしょうから。  なぜナチズムはあれほどドイツ民族を熱狂させたのか、また、今なおナチズムに傾倒する者が存在す...
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低気圧の関係でしょうか。 なんとなくだるいですねぇ。 困ったものです。 精神障害者には、悪天候になると起き上がれないという人が多くいます。 私の場合、起き上がれないというほどのことはありませんが、なんとなくだるく、眠いのを常とします。 で、まさに今日がそういう日です。 それでもとりあえず出勤は出来ているので、だましだまし一日をやり過ごすほかありません。 それにしても精神の障害というのは難しいものです。 内臓の病気のように、血液検査などで、どこがどれだけ悪いかといったことを調べることができません。 精神科医に話をして、精神科医は話の内容、口調、表情などから、おそらくこんな病気で、これくらい重いだろう、と判断して薬を処方するわけです。 なんとなくもやもやしますね。 また、患者が正直に状態を話さなければ適切な治療ができませんから、落ち込みが激しかったり、逆に上がりすぎている場合、うまく状態を話すことが難しいでしょう。 病的な心の闇を抱えている場合、治療が必要ですが、健常者といえども、何らかの闇を心の奥深くに抱えているものです。 その闇は、人間を人間たらしめている物ともいうべきで、闇がなければ...
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福は内、鬼も内

今日は節分。 「鬼は外、福は内」と叫びながら豆をまき、年の数だけ豆を食い、これからの健康を願い、併せて幸多い年であることを祈る行事です。 私は子供のころ、親と一緒に庭に向かって「鬼はー、そとー」と叫び、家内に向かっては「福はーうちー」と言いながら豆をまきました。 今となっては楽しい思い出です。 しかし、元来がひねくれ者の私。 高校生になると、この地球に共存する存在としての鬼は、必ずしも追い払うべき存在ではないし、寒空に追い出すのはかわいそうだと思い、「福はー、うちー、鬼もー、うちー」という掛け声のもと、家の中だけに豆をまくことにしました。 成田山新勝寺でも、「福は内」は唱えても「鬼は外」は唱えないと聞きます。 新勝寺のご本尊のありがたい慈悲により、鬼はたちどころに回心してしまうため、「鬼は外」は必要ないとのことでした。 私の流儀はそれとは異なります。 鬼であれ妖怪であれ、異形の存在といえど、地球上の生き物ですから、人間とうまくやっていくことができるに違いない、という予感を持つに至ったからです。 古来、鬼や妖怪は、大和朝廷にまつろわぬ人々の蔑称とする説が根強くあります。 それならば、虐げ...
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宇宙意志

今、イスラム国による人質事件が起きて、イスラム教というもの、ひいては宗教というものの在り様を考えざるを得ません。 私たち日本人は、宗教に極めて寛容で、あなたは何教徒ですか、と問われれば、圧倒的多数が無宗教と答えるでしょう。 私自身も、仏教や神道、儒教や西洋哲学が混然一体となった、私一人だけの宗教のようなものを信じているとしか言いようがありません。 それはもはや宗教などというものではなく、個人的な思想信条と言うべきものなのでしょうね。 これは世界では特異な現象なのではないかと思います。 欧米では、インテリ層の多くがキリスト教を信じてはおらず、単なる慣習と捉えていると聞いたことがあります。 それでもインテリ層以外では、今もキリスト教は心の支えになっている例が多いようです。 ロシアでもソビエト崩壊後、ロシア正教が復活し、多くの信者を集めています。 イスラム圏となると、イスラム教を信じる者でなければ真なる友情を育むことは難しいと聞き及びます。 よく聖書に隣人という言葉が出てきますが、ものの本によると、隣人というのは何も隣近所に住む人という意味ではなく、同じ宗教を信じる親類縁者という意味だそうで...
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暗黙知

なんだか軽い風邪がずうっと続いている感じで、今日も朝から微熱があります。 こうなると、ひと冬続いちゃうんですよねぇ。 困ったものです。 今日、新聞で暗黙知、という概念を知りました。 経験や勘などに基づく知識で、言葉では説明できないもの、だそうです。 例として、知人の顔を覚えるとか、自転車の運転を覚えることが挙げられていました。 たしかにどうして覚えたのか、なぜ忘れないのか、明確な言葉で説明することはできませんね。 さらに敷衍して、暗黙知を軽視するところに現代社会の病理があり、共産主義や国家社会主義などの非人間的なシステムを生み出すもとになるのも、言葉に出来る思想や科学などを重視するあまり、暗黙知の無視または軽視にその原因があるのではないか、と推論していました。 慧眼と言うべきでしょう。 なんでも科学的に言葉で説明できなければならない、とする考え方は、人間として、いやむしろ生物としての在り方に反しているような気がします。 人間はもっと摩訶不思議な力で動いており、暗黙知という概念を設定することは、それをよく表しているように思います。 気が合うとか、惚れるとかいうのも、考えてみれば言葉では説...
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品がない

フランスの新聞がイスラムの預言者を風刺する絵を掲載し、これに怒ったイスラム過激派がテロ事件を引き起こしたことが、たいそう話題になっています。 この新聞、通常は6万部程度の発行のところ、最新刊は500万部刷ったとか。 事件が宣伝効果を引き起こし、巨大な利益を得るとは皮肉なものです。 イスラム教では偶像崇拝を禁止しており、預言者やアッラーの神を絵に描いたり像を作ったりするのはきつい御法度なんだそうで、メディアに表現の自由があることは確かだし、暴力でこれを封殺しようなどとということは許されませんが、フランスの新聞ももう少し異教の人々の心情を慮るべきだったでしょう。 かつてイスラムへの冒涜の烙印を押された「悪魔の詩」を日本語に翻訳した筑波大学だかの先生が暗殺されたことがありましたね。悪魔の詩 上サルマン・ラシュディ,五十嵐 一,Salman Rushdie新泉社悪魔の詩 下サルマン・ラシュディ,五十嵐 一,Salman Rushdie新泉社 しかし最近、もっと過激な書籍が販売されていることを知りました。 幸福の科学の大川隆法氏が著した「公開霊言ムハンマド」とかいう本です。中東で何が起こっている...
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STAP細胞はありません

理化学研究所、STAP細胞の再現実験の結果、作れなかったため、STAP細胞は現時点では存在し得ないという結論にいたりました。 予想どおりですが、ずいぶん発表を急いだ感があります。 年内に決着をつけたかったんでしょうか。 来年度の予算は、ざっくり5億円程度減額されるそうで、小保方氏という人、大したものです。 その小保方氏は理化学研究所を退職するそうです。 この一連の経過を聞いて、明治時代に大きな話題をさらった千里眼事件を思い出します。千里眼事件―科学とオカルトの明治日本 (平凡社新書)長山 靖生平凡社透視も念写も事実である ――福来友吉と千里眼事件寺沢 龍草思社 東京帝国大学の福来友吉博士が、超能力者と思われる女性を調査して、念写・千里眼などが存在すると主張。 その主張に懐疑的な学者やマスコミが集まり、公開で実験を行いましたが、女性曰く、極めてナイーブな状況で行われ、その場に否定的な空気が流れると、精神上の力が発揮できなかったとのことで、実験は失敗。 福来博士はアカデミズムの世界から追放され、手弁当で研究所を作り、生涯、孤独に研究を続けたそうです。 心理実験のようなものは、安定した結果を...
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人間(じんかん)何年?

今日から師走ですね。 平成26年(2014年)も残すところ、ちょうど一カ月となりました。 早いもので、とは言いますまい。 一つ一つを思い起こしてみれば、とてつもなく長い年月で、そもそも一年前、私は別の部署に座っていたことを思えば、隔世の感があります。 よく世間の人は、特に中高年は、年月の流れを、あっという間と表現しますね。 私にはその心性が理解できません。 私には、年月の流れは、常に牛歩の歩みのように思われ、もどかしくさえ感じます。 私は今40代半ばを迎えましたが、かつて人間(じんかん)五十年という言葉があり、人の世にいられる期間は五十年くらいと考えられてきました。 そうであるなら、40代半ばは老人ということになりましょうか。 しかし栄養状態が良くなり、医学の進歩もあり、人間(じんかん)は80年にもなろうとしています。 下手をするとそれは90年にも100年にもなる可能性があり、私はまだ半分も生きていないのかもしれません。 実感としては、結構長く生きたような気がするのですがねぇ。 行きつけの薬局では人生ゲームのようなポスターが貼ってあり、それによると60歳が総合的な判断力が最も優れている...
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他者実現

今朝、新聞のコラムで他者実現という言葉を知りました。 自己実現という言葉は、現代日本社会では人生の最終的な目標のように考えられ、これは留保なく良いこととされているようです。至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)Colin Wilson,由良 君美,四方田 犬彦河出書房新社 しかしコラムでは、自己実現は戦後民主主義が作り出した偽の偶像ともいうべきで、おのれの欲望を満たそうとする営為に他ならない、と切り捨てられていました。 欲望である以上際限が無いのは当たり前で、ある段階を実現できればさらに次の段階と、まるで過食症の患者が大飯を喰らっては嘔吐し、さらに大飯を食い続けるという、永遠に終わらない欲望の連鎖だと言うのです。 これに対し、他者実現というのは、分かりやすく言えば他人の自己実現を第一に考えることで、愛の行為とされているとか。 早くも昭和18年には、波多野精一という哲学者の「時と永遠」に提唱されているそうです。時と永遠 他八篇 (岩波文庫)波多野 精一岩波書店 これは個人主義から派生した自己実現とは対極にあるもので、東洋哲学を倫理のバック・ボーンに持つ私たち日本人には、素直に腹に...
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