2011-06

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思想・学問

太陽

わが国は太陽を模した国旗を持ち、極東に位置することから、日が昇る国とか太陽の帝国とか言われてきました。 また、日本神話の最高神は太陽の化身である天照大神です。  私はこれまで、日の丸は昇る朝日に違いあるまいと思ってきました。 しかし近頃、沈む夕日にも見えるのです。 戦後日の丸が最も燦然と輝いていたのは、高度成長からバブルまで。 それが過ぎたらすっかり夕日っぽくなってしまいました。 私は大坂万博の前年に生まれ、バブルの絶頂期は大学生で、つまり教育を受けている期間は概ね日本経済は順調でした。 その代りと言ってはなんですが、政治的には無益なイデオロギー争いが続き、世の中には日の丸が大嫌いと言ってはばからない評論家やジャーナリストが大勢いました。 多分日の丸の白い部分を赤く塗りつぶしたかったのだろうと思います。 その残滓は今にいたるも残っていて、大坂府で公立学校において日の丸の常時掲揚と君が代斉唱時の起立を義務付ける条例が制定されました。 そんな条例を作らなければならないなんて、まことに馬鹿馬鹿しく、悲しいことです。 朝はおはようと言わなければいけない、みたいな下らない条例ですが、それがなけれ...
映画

ON AIR

冬のカナダが舞台のホラー「ON AIR」を観ました。 カナダの田舎町にある小さなラジオ局。 ニュース番組を放送中、リスナーや外から天気予報を伝えるキャスターから、奇妙な情報が届きます。 大勢の人が、意味不明な言葉をつぶやきながら、他人を集団で襲っているというのです。 半信半疑のラジオ局スタッフ。 しかし、どうも本当らしい、ということになり、出来る限り正確な情報を伝えようと奮闘します。 やがて、奇妙なウィルスではないかとか、ある単語を聞くと感染するのではないかとか、憶測が飛び交い、ついには三人しかいない番組スタッフの一人で、アフガニスタンから帰還した町の英雄である若い女性が感染してしまいます。 終始ラジオ局だけの室内劇で、何が起こっているのかよくわからないまま、観る者を混乱させます。 ほとんど残虐シーンがない、新感覚ホラーです。 どこかで観た事があるようなホラー映画が多いなか、久しぶりに観た斬新なアイディアでした。 もううなる他ありません。ON AIR オンエア 脳・内・感・染 ミロスラフ・バシャック,トニー・バージェス,J・マイルズ・デイルアット エンタテインメント ↓の評価ボタンを押...
美術

アンフォルメル

今日は日本橋のブリジストン美術館に足を運びました。 お目当ては「アンフォルメルとは何か?」展です。 アンフォルメルとは、戦後パリで起こった前衛芸術運動で、ダダイズムやシュールレアリスムの系譜を継ぐものです。  しかし私には、その抽象を超えた芸術が、もう一つぴんときませんでした。  なんというか、アンフォルメル以前の、ピカソやダリの絵画は、それを描かずには入られない、という強い欲求があって、自分が一番の自分の絵のファン、という感じが前面に出ているのですが、アンフォルメルの作家の絵は、何か奇抜なことをやってやろう、という強迫観念のようなものに動かされている感じがするのです。 現に、今日観た絵ではアンフォルメルが起こるずっと以前、印象派全盛の頃に神話や聖書から題材をとった幻想的で浪漫的な絵を描いたギュスターブ・モローの「化粧」に最も魅かれました。 モローの「化粧」です。 私は「化粧」の前に一時間も立ち尽くしました。 その間、何度も絵画の女のスカートの裾が風にあおられたように私に迫ってきて、私はそれをとらえようと両手を出し、その手は空を切ったのです。  私は幻覚を見たのでしょうか。  それにし...
映画

リーカー

ジェイソンをもフレディをも凌ぐという宣伝文句に惹かれて「リーカー」を観ました。 砂漠の高速を走らせ、パーティーに向かう若者たち。 突然の車の故障で、モーテルに宿泊することに。 しかしモーテルには支配人も客も誰もいないのです。 そして現れる殺人鬼。 一人、また一人と殺害されていきます。 平凡はB級ホラーだな、と思っていると、ラストにそれは反則でしょ、というオチが待っています。 このオチをつけたくて長々と冗漫な殺人劇を繰り広げていたのね、と分かります。 しかし、何か物足りない気分です。リーカー 地獄のモーテル デヴォン・ガマーソール,デレク・リチャードソン,アリエル・ケベル,マイケル・アイアンサイドポニーキャニオンリーカー ザ・ライジング マイケル・ロバート・ブランドン,マイケル・ムーニー,デズモンド・アスキュー,ミルセア・モンローポニーキャニオン ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
思想・学問

仙人かモンスターか

組織というのは理不尽なものであり、努力をしたから高い報酬を得られるわけではなく、高い貢献をしたから出世するというものでもありません。 運と引き、最後に実力でしょうかねぇ。 最も私のように、精神障害で三度も長期休暇を取ったような者は、そもそもそういう世界にはおらず、戦力外なので、客観的に職場のドタバタを見ることができ、まことに面白いかぎりです。 言ってみれば、掃除のおばちゃんがそれなりの席に座っているようなものでしょうか。 家政婦は見た、ならず、精神障害者は見た、といったところでしょう。 以前、ドイツの社会学者が、努力-報酬不均衡モデルという理論を発表しました。 要するに努力の量や質が過大であるのに、報酬や人事評価などが低い場合、サラリーマンはストレスフルになる、ということを、膨大なデータをもとに実証してみせたわけです。 でも、そんなの当たり前ですよねぇ。 わざわざ証明しなくたってねぇ。 ヨーロッパ大陸の人々というのは、なんでも証明しないと気が済まないのですねぇ。 私が今在職している職場はそうでもありませんが、前に所属していた機関は、厭らしい出世争いが行われていました。 運と引きと実力の...
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